阿佐ヶ谷chillout

何もないから寒い

Planeswalker Points - 2250

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お疲れ様でした。期間ポイント2250達成により晴れて来季のGPの2byeが確定しました。GP神戸のサンデーモダンのpwpが反映されるまで3日かかったんですが正直気が気でなかったです、普段ほとんどドロップしないためドロップしたらポイントって反映されないっけ…とか考えてました。去年のGP千葉の8戦目、リム=ドゥールの櫃を使った青黒のオムニテルに2ゲーム合わせて8ターン15分で負け、目無しの4-4と化したときからずっと「byeさえあれば」と思って半年ダッシュかけて頑張ってきました。最後の最後に気抜いてモダン神挑戦者決定戦に出れなかったときは目の前が真っ暗になったけど、その分を一切商品もらえなかったLCTx4で埋め合わせるなどしてなんとか耐え。基本的に気が向いたときにしかやらないものを「やらなきゃいかんもの」として考えたことでマジックとの付き合い方もだいぶ変わった気がします。デッキを調整していく力やゼロから組み上げる力は自信なかったので、せめてメタゲームに沿ったデッキ選択をしようと思って静岡と神戸に取り組みましたが、メタを読むスキルもなかったし突貫で新しいデッキを使いこなせるほどのプレイングスキルも無かったので、 GPのことだけを振り返るとマジでフラストレーションしか得るものが…いやもうやめましょう暗い話は。一丁前に長文を書いていても未だ何者にもなれない凡百のヘタクソですのでキーボードの前にカード打ちなよという話はごもっともなんですけどそれはそれとしてやっていきます。あとは来季の国内GPにレガシーがあれば最高なんですけど。それと2byeを活かすにはGPに出なければ意味がないんですが、GP京都のリミテに全く自信がなく練習のあてもないことと、その後のGP静岡でのイクサラン発売週のチームリミテとかいう超無理ゲーもメンツのあてがないです。でも京都休み取ったし行くには行くんだろうなあ。今までも十分楽しくマジックしてたはずですが、これからはもっと楽しくマジックしていこうと思います。やってやっていきましょう。

decklog:5/28 Abzan Junk(Modern)

Deck: abzanⓂ️.dec

Counts : 60 main / 15 sideboard

Creatures:12
4 Grim Flayer
1 Scavenging Ooze
4 Tarmogoyf
1 Renegade Rallier
1 Siege Rhino
1 Shriekmaw

Spells:29
4 Mishra's Bauble
3 Fatal Push
3 Inquisition of Kozilek
3 Path to Exile
3 Thoughtseize
4 Traverse the Ulvenwald
2 Abrupt Decay
2 Liliana of the Veil
1 Liliana, the Last Hope
3 Lingering Souls
1 Maelstrom Pulse

Lands:19
2 Blooming Marsh
1 Bojuka Bog
1 Forest
1 Godless Shrine
4 Marsh Flats
2 Overgrown Tomb
1 Plains
1 Swamp
1 Temple Garden
1 Treetop Village
4 Verdant Catacombs

Sideboard:15
1 Kataki, War's Wage
2 Fulminator Mage
1 Reclamation Sage
2 Engineered Explosives
1 Grafdigger's Cage
2 Surgical Extraction
2 Collective Brutality
1 Stony Silence
2 Damnation
1 Ghost Quarter


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戦績:2ー3ドロップ。勝ちはズーとエルフ、負けはトリコトラフト、バーン、グリクシスコントロール

結局初日の負けがかさみPWPが足りずサンデーモダンに。最初からサンデーモダンに出るときはこれで出ようと思っていたアブザン昂揚。たかはしくんに爆薬を借りて爆薬2で出たのが初ポイント。
結果はウィニーには勝ち、そうでないデッキに負け。トリコトラフト相手は3戦目にパス減らしてミラクルが止まらずに負ける。ミラクル自体は2戦目に見てたしパス抜くべきではなかったし、なぜ抜いたかはわからない。全体的にボケていたのと、それに実戦経験も足りていなかったことは間違いなくある。
他に気づきとしては蛮行がないとバーンに勝てないのがよくわかった。参考にしたリストは全体で3取っていたけど取りすぎではなかった。枠が許せばだがメイン1サイド2でもずっと良く感じた。爆薬はちょっと微妙だった、それで勝った試合が2つあるけどシャドウ系が未練ある魂を取っていた頃の名残だったかもしれない。
しかしタルモゴイフは手に馴染む。下環境は思考囲いとタルモゴイフを使ってる時間が一番長いな。一度の買い物の人生最高額だし。アブザン的にはGP終わってから教主買ったりしててあんま意味わかんないんだけど…。教主入りのアブザンは結局今まで試してこなかったので、昂揚との使用感を比べるためにも一度触る必要ありそうだなと。横断のガチャガチャ感は好きだけど、マナ伸ばすのに不安のない教主アブザンの方が白のサイドカードは強く取れそう。ギデ・オン然り。今回のGPでもっと情に拘るべきだと思ったし、何が好きで何が嫌いか、自分の中の情熱にもっとフォーカスしていく必要があると感じた。マジックに限らず。
にしてもサンデーモダンはスタート遅くて8回戦+SEに2敗まで景品って色々厳しかったなと。GP静岡のときの日曜スタンで定員少なすぎて秒で埋まってた(そのあと追加で席作ってた)のに比べたら226の定員は参加しやすくてグッドなんだけどね。普通に仲間との合流優先してのドロップ。事前予約のみだったレガシー選手権は80名くらいしか参加してなかったとかも聞いてるし、SSSがなくなってからまだそう経ってないけど、GPのサイドイベントは考えものだね。まあきっといつかよくなるでしょう。

decklog:5/27 Eldrazi Tron(Modern)

Deck: EldraziTron0527.dec

Counts : 60 main / 15 sideboard

Creatures:19
4 Walking Ballista
4 Matter Reshaper
4 Thought-Knot Seer
4 Reality Smasher
3 Endbringer

Spells:17
4 Chalice of the Void
4 Expedition Map
2 Mind Stone
3 Dismember
2 All Is Dust
2 Karn Liberated

Lands:24
4 Eldrazi Temple
4 Ghost Quarter
1 Sea Gate Wreckage
1 Tectonic Edge
4 Urza's Mine
4 Urza's Power Plant
4 Urza's Tower
2 Wastes

Sideboard:15
1 Basilisk Collar
2 Grafdigger's Cage
3 Relic of Progenitus
2 Surgical Extraction
2 Ratchet Bomb
2 Spatial Contortion
1 Crucible of Worlds
1 Batterskull
1 Ugin, the Spirit Dragon


Created with Decked Builder
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戦績:4-5と、前日のLCTでの1勝4敗。

仕事で来れなくなったよほろのデッキをまるまる一式借りたエルドラージトロン。
使った理由はグリクシスシャドウで出た日のGPTがカスだったのと、リビエンもアブザン昂揚も墓地対が多いだろうなという読みで怪しく感じたから。ぶん周りがあって特別なスキルも必要なく、かつメタゲーム的にもいい位置にいるように感じたから。
GP静岡では一週間前にBG Constrictorを怪しく感じて、でもメタ的には微妙だった赤黒エルドラージでワンチャンを期待した。言わばこれはGP静岡にマルドゥ機体を持ち込んでいたらどうだったかっていう世界線だと僕は思っていた。その結果がこれ。負けたのはシャドウ系が一番多かったが特別対策されているようには感じなかった。前日に二枚に増やしたカーンは一度もキャストすることなく、勝った試合はリアスマを連続で出した試合だけだった、GP静岡のときも同じ勝ち方しかしていなかった気がする。
直前まで一緒にBGを調整していたおさかなさんはBGを信じて10ー5だった。BGを信じなかった僕は4ー5だった。千葉から併せると3回目の、その前のモダマスリミテからカウントするなら4回連続の初日落ちになる。一番しんどいのは初日全勝の人のインタビューがどれも「使い慣れてるから」「これしかデッキがないから」というものだったこと。好きなカードと好きなデッキがあって、GP千葉はそれで勝てなかったから静岡はギリギリまでデッキを模索した。柔軟であろうと思った。情の選択はバカにされるし、僕もバカにしていたけど、結局勝負事はみんな情動のゲームなんだと思った。終わって落ち着いてから後悔がたっぷり押し寄せてくる辛さがあった。魂のカードとデッキがあって、それを使い倒せばそれでよかった、数少ないそのチャンスをふいにした。
以前マジッカーズのGPTのバブルで負けたエルドラージトロンの方に現地で会って、細かいサイドインアウトを聞いたのは9ラウンド目が終わったところだった。何度も負けたシャドウ系にはトップ勝負になることを割り切って重めのボムを入れられるだけ入れると聞いてぶったまげた。無色ゆえの割り切り、自分にはどこまでも出てこない発想だと思った。僕はどこまでもワンチャンス作りたい、75枚で全対応したい、対策カードを入れることに拘っていたい。全部わかっていた、結局コントロールを使いたいんだ、結局自分のセンスで勝負する機会から未だに逃げている、マジックに限らず。さらばエルドラージたち。敵として味方として一年以上振り回され続けてきたがもうこれで終わりにしよう。死んでから気づいたなら死に覚えゲーってことにして先に進もうよ。

TaoTronics TT-SK09

生活への課金、ライフハック、自己投資、そういったものに定期的にハマる時期があるようなないような、まあ大抵は形から入るためにお金を使ったはいいものの何かを習慣づけるにはすごい肉体と精神のコストがかかるので身につかないまま金と部屋のスペースがなくなって終わるんですけど、なんだかそういう名目でまたお買い物をしてしまいました。今までは突発的にやろうと思ったことに対して払えるお金が学生ゆえになく*1、PCのツールやwebサービスを試すに留まっていたのに、残念なことに今回は魔法のカードが手元に…。仕事の辛さを抱えたまま他人のブログをクロールしてるうちに気になったものを雑にカートにブチこんでワンクリックでピッー。エアロバイクをピッした時から週1でピッピピッピしています。本当によくない。再配達を頼むのも郵便局の配送センターまで取りに行くのもショッピング・ハイを過ぎればただただ面倒、失われていく時間と決断コストとあとヤマトの配達員の体力ね。そんなふうにして購入したTaoTronics TT-SK09、防水仕様のBluetoothスピーカー。エアロバイクを毎日家で漕いでるということは毎日家の風呂を利用するわけで、以前からシャワー中がつまんないなと。銭湯は壁のデッカい富士山や格子造りの天井や変な体の洗い方をしてるおじさんを眺めるという視覚的エンタメがあるけど自宅のユニットバスじゃそうはいきませんな。あとは節約もかねて自炊をちょこっとしていると台所にいるあいだ必然的に両手が埋まってかつ聴覚しか自由にならないんですけど、そういう時にiPhoneで深夜ラジオのタイムフリーとかPodcastとかを聞いてると、再生中にちょっと水道を使うだけで会話の流れが途切れて面白ポイントの一言を聞き逃したりするわけです。音量を上げて改善するのもちょっとね、スマホのスピーカーっつー音質も流石につらいなと思ってたところでレビューを見てポチ。なんかさんぜんえんくらい、ヴェンディリオンのHPLDくらいの値段。いい感じに生活に彩りが加わりました。もともとの用途にアウトドアがある分バッテリーの持ちも良いし軽いし丈夫だし、外で使う予定は今の所一切ないものの満足度は高し。引っ越す前はiPhone4をコンビニで売ってた完全防水パックとかいう厚めのチャック付きビニール袋に毎回入れて半身浴してたけど、全然タッチパネルは反応しなかったし音はくぐもってたし何度も出し入れしてたら口のところから普通に破れて使えなくなった過去も今は遠し。夜寝る時に枕元でかけてたMiles Davisも、ハースストーンで勝った時の今回はあなたの勝ちねドゴォォォンテッテレーワァアアォォウイェーハッハッハァーみたいな一連のSEも今まで以上にクリアに。ただ朝起きてiPhoneと一緒に持ったまま台所に行き風呂に行きそして夜には布団のあるロフトに持って行きだと携帯の大きさが増したみたいな感じがしてちょっと面倒になってきた。なんなら風呂と台所とロフトに各1台ずつ欲しい。ちなみに部屋で音楽を聞くならFostexのモニタリングスピーカーを持ってるのでMacbookから出力する分には足りてるし部屋で普段使いするほど音質はよくないです。iPhoneよりはいいんだけども。ところでライフハックって言っていいのかね?こういうのは…

*1:あとMtGのカードを買いすぎてお金がなく

decklog:5/21 Eldrazi Tron(Modern)

4 Urza’s Tower
4 Urza’s Power Plant
4 Urza’s Mine
2 Wastes
1 Tectonic Edge
4 Thought-Knot Seer
4 Matter Reshaper
4 Reality Smasher
3 Endbringer
4 Chalice of the Void
3 Dismember
4 Ghost Quarter
4 Eldrazi Temple
2 Mind Stone
4 Expedition Map
1 Ulamog, the Ceaseless Hunger
1 All Is Dust
4 Walking Ballista
1 Cavern of Souls
1 Tectonic Edge
1 Batterskull
1 Karn Liberated

3 Ratchet Bomb
2 Surgical Extraction
2 Basilisk Collar
2 Relic of Progenitus
1 All Is Dust
1 Crucible of Worlds
1 Grafdigger’s Cage
2 Pithing Needle


モダン神挑戦者決定戦、定員に達し出れず。
上記は直前にネットのデッキリスト事前登録で登録したもの。前日に仲間と少し調整して細かい部分を決ていてそれなりに自信もあったけど、同じエルドラージトロンを使っていた瀬尾さんが優勝していたので実質優勝と言ってもいいでしょう。リスト結構違ってたけど。一応調整記録的な感じのを残しておきます。


vs親和:
かなり厳しいけどラチェボ3枚と四肢切断3枚でかろうじて耐え得る。メイン戦はほぼ不可能だけど、サイド後の先手はチャリスx=0とラチェボが間に合ってなんとかなるパターンが結構あった。サイド後の後手は相変わらず鬼門で、捲れるかどうか。でもサイド後の先手も親和側が0マナファクトを減らすような構成にしていると相性差は改善しないと思うし習熟度次第のマッチになりそうな印象。悠長に地図起動してるうちに頭蓋囲いが2枚くっついて3キルのパターンが割とあったので針あるなら入れてもいい気がするけどそこまでは試せず。

vsトリコナヒリ:
みっくすさんの記事で青系のコントロールはグリコンしか載ってなかったので、似たような感じのサイドチェンジをしたらちょっと微妙なマッチアップになってしまった。基本こっちが有利だと思うけど白入ってるぶんパスとバーディクトとサイド後は拘留の宝球や石のような静寂など除去や置物が重めでそこがつらい。バリスタは抜かない方がいい気がしたけど、具体的なインアウトはあまり精査できず。魂の洞窟が欲しくなる数少ないマッチアップ。

vsグリクシスシャドウ:
どちらも脅威は多いけど回答が少ないために先行した方が勝つようなマッチアップだった。けっこうな噛み合いご期待ゲーム。思考掃き→外科的摘出も含めて。墓地をお掃除革命できるとグッと有利な印象、かつライフをなるべく守りたいところもあるのでサージカルよりはレリックのほうが強そう。パスが飛んでこないのでサイド後に荒地を抜く、fpの的になりがちなバリスタも減らすというセオリーを覚えておくこと。思考掃き自分で基本土地が落ちるのが見えたら嬉々として幽霊街で相手の色マナをぶっ壊すと幸福度高し。

vsエスパースピリット:
相手のデッキがフェアフェアのフェアで負ける気せず。大爆発まではないにせよ似たようなデッキと当たったら広がりゆく海が無限に飛んでくるだろうなと思った。未練ある魂はトランプルの前ではあまりにも無力なのだ…。

vsバントスピリット:
さっきとは打って変わって厳しいマッチと化した。1t教主に回答ができないと呪文捕らえでアド確定なのは厳しい、リソースが能動的に増やせるデッキじゃないから2tに唱えるスペルはなにを捕らえられてもきつい。空中のクロックは止まらないし隊長出ると呪禁もつくし…。全ては塵に辿り着くかリアスマを2体並べて走らせないと勝ちきれない印象があった。崇拝や静寂をドンするのにスベチリだけでなくカーンとかウギンも肯定されるなと。前述の瀬尾さんのリストならこういうデッキにも強そうなので寄せていく予定。



ちなみに今回出れなかったことで余裕綽々だったPWPレースが一気にヤバい感じになりました。具体的には残り241pt稼ぐ必要があり、神ケツで適当にやっても70ptくらい稼げてオッケーだったのが現地でのLCT参加+5-4で192pt上乗せしないと達成できないレベルに。マジでヤバい。正直泣きそう。情けないスコアでしょにポンしたら次の日もサンデーモダン確定。不安すぎるので平日も出ないといけんし辛い。残りこのくらいっていうカウントダウン方式でやると限界がすぐにきてしまう、っていう話をちょうどいま読んでいて無限に頷いてる。まあなんとかやっていきます。なんとかなるでしょう多分。

www.1101.com

和久井健『デザートイーグル』

ジャンプ+の1000ページ無料みたいなキャンペーンで梅澤春人『BOY』を読んでたときからずっと思ってたことではあるんだけど、定期的に不良の出て来る漫画、所謂ヤンキーの漫画にどうしようもなく惹かれるときがあるわけです。ジャンル自体はそれこそ僕が親父のキンタマの中に生成される前のツッパリの時代から多分あった文化だと思うし『ウシジマくん』や最近なら『ギャングース』とか、実録っぽい雰囲気を出した世の裏側系漫画もある意味アンダグラウンドな人々を描いてるって意味ではヤンキー漫画って言ってもいいとは思うけど、僕に至っては昔ツッパってたわけでもないし非合法な仕事に手を染めてるわけでもない、だのになんでこんなにも惹かれるかねって思いながら和久井健デザートイーグル』を読んでたわけです、それこそKindleの期間限定無料の「ヤンキー漫画特集」で0円で買って。あっ今Kindleで1巻0円なんで全員買って下さい和久井健は『新宿スワン』が、漫喫で2日に分けての一気読みで一読しかしてないから細かいとこは覚えとらんけどあああ真虎さん!!!!!!っていう感情だけは残ってて、多分超面白かったってことだと思う。今回のデザートイーグルは青年誌じゃなくて少年誌のマガジンで、ここだけ2000年代のチャンピオンかなって感じの真っ直ぐな不良を描いてる。正しくは描いてた。新宿・歌舞伎町に巣食う巨大な悪の組織のトップが昔の知り合いで、新しく知り合った仲間たちを守りながらトップを高校生が打ち倒すっていうストーリーで、主人公の鷲尾一期(ワシオ・イチゴ)が「オレの拳はデザートイーグルじゃい!」つって超〜〜強い右ストレートを放つ、文面だけでクラクラしてきた人は今すぐ読んで欲しい。先に正しくは描いてたつった通り2016年の5巻で完結してて、後半に行くにつれ喧嘩のシーンが減っていき、回収されなかった伏線は多数あれどマガジンによくある早めに打ち切りを教えるアレによって、それなりの展開でちゃんとストーリーをたためてはいるもののもっと面白くなった気配だけはあったと、漫画としての感想だけで言ったらそんなもんです。ただこの表紙の装丁や単行本の扉ページのカットイラストに残る不良の…「不良」つって良くないって意味の字でしか表現できないもどかしさを感じるけども…この真っ直ぐさ。そういう節々にもうたまらなく、半端なく惹かれるもんがあるわけです。冒頭から続いてたこの魅力の根源と正体を、読み返しながら考えていて思い当たったのは、多分僕が小学生のときのドラマ『池袋ウエストゲートパーク』の影響*1、そのムーブメントだったんじゃないかと。現実世界の都市を舞台にしたギャングそして不良のストリートカルチャー。東京都は中野区で生まれ育って遠目に新宿のビル群を小学校の屋上から眺めながら育った僕には本当に強烈だった。どのくらい強烈だったかというと1話目をTVにかじりつくように観ていた+1話からエグめの描写が結構あったせいで2話目を母親がどうしても見せてくれなかったレベル。当時小学5年生。あれは悲しかったなー。デジモンテイマーズも前半は新宿が舞台になってたし「隣の街で凄いことが起きてるぞ」という感覚は衝撃的だった。ちなみに中野は昔から「オタクと老人が住む街」って言われるくらいクソ平和で一切のヤンキー文化が根付かなかったんですよ。中学校はあれど高校が杉並区まで行かないとなかった事とか急速に駅前の再開発が進んだこととかにも関係があるような気はする。とにかくこの『デザートイーグル』にはIWGPと同じ匂いがした、しまくっていた、過去形だけど僕にはそれで十分だった、読めてよかった。ちなみにヤンキーとストリートカルチャーに憧れた当時小学生の僕は居ても立ってもいられない衝動に駆られて池袋へと単身チャリを漕いで行き、残念ながらそこでアニメイトゲーマーズに出会ってしまったことで人生という名の道をヤンキーとは180°別方向に踏み外したまま育ち、中学二年で成田良悟デュラララ!!』を初めて読んだときに「あああ〜〜〜〜ミスった!!僕がもともと憧れてたのこっちだった!!」と気づいたものの時既に遅く、高校も秋葉原への近さと最寄りのゲーセンの音ゲー事情で選んだ結果友達ゼロのままたった一人で授業サボってbeatmaniaIIDXをしに行く生活になるんだけど、きっと憧れてたんだろうなあ、IWGPのマコトやデザートイーグルのイチゴのような反社会的だけど自由でダチのために全力でツッパるような奴に。最近傷心の友達から自分の持つ「呪い」に関しての話を聞く機会があったけど僕のこういうのも呪いって言うのかね。解けてるかどうかで言うと自信なくなってくるね。ちなみにエアロバイク漕ぎながら当時3巻までしか読んでなかったデュラララ!!を読み返してるし思ってた以上の速度で読み終わるしで、こんな感じで感想書くやつができるといいなと思っていますね。駿河屋から全巻届いたしすぐですね。あとは和久井先生が今マガジンで連載してる『東京卍リベンジャーズ』の1巻が出たばっかなので読んだんですけどこれはこれでまた違った良い漫画という話は今度に。あーオチがない文章の。デジモンテイマーズ牧野留姫さんがめっちゃ好きな話した?してない?じゃあそれもまた今度で…

*1:書いてる途中で池袋ウエストゲートパークの前にドラマ『サイコメトラーEIJI』も多分影響あったなと気づきました(当時小2)