阿佐ヶ谷chillout

何もないから寒い

fuxxin' decklog:"Goodbye, Solitaire"(modern)

WARNING!!

A LONG ARTICLE
FXXKIN' DECK
IS APPROACHING FAST

警告:この記事はクソデッキが含まれています






デッキビルドは、終わらない。



前回は自分のミスで転んでしまったが、こんなところで諦めている場合ではない。
「墓穴掘っても掘り抜けて突き抜けたなら俺の勝ち」と言う先人の言葉もある。
なにより、破滅の刻がリリースされる前に試したいデッキは無限にあるのだ。


そう…破滅の刻が発売してから既に10日以上が経つが、この記事は破滅の刻前に調整していたデッキの記録である。
ほぼ調整録のような形になってしまっていて、自分用の記録でしかないかもしれないが。
それでも努力の形を、もがいた跡を。
ここに記そう。


デッキビルドは、終わらないのだから。



1章:開闢編

クラークの親指、そして副陽の接近を使ったことで、どんなカードでも可能性は等しいことがわかった。
そして赤黒の歴史を紐解く中で、自分が使いたかったのに活躍させられなかったカードがあることにも気づいた…気づいてしまった。




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無駄省き。


M15で収録された、マジックコミュニティによる投票で作られたカードだ*1
当時決して安くない価格で購入したのにも関わらず、結局ろくに使わずにスタン落ちまで放置した悲しき思い出のカード。
購入した瞬間、かじわらに罵られ続けた記憶が今も蘇るこのカードを。
魑魅魍魎の跋扈するモダンの世界に降り立たせたい。
それが今回の祈りだ。



2章:構築編

見ての通りではあるがこのカードは単体では何も活躍しない。何らかの要因で相手がカードを捨てたときに、誘発する3種類の効果を持つエンチャントだ。
つまり、今回ばかりは専用デッキの構築が必要になる。
古典的なコントロールのフィニッシャーにクソカードを1スロット分入れるだけのようなアプローチでは、無駄省きを輝かせることはできないだろう。


まずは一旦先人の歩みを確認してみよう。


www.hareruyamtg.com
Teamy'sではなく、晴れる屋の記事がヒット。
なんと、かのriser先生が挑み、そして敗れ去っていた。
riser先生はシールドの名手として名高い、日本を代表するデッキビルダーの一人である。
僕は当時執筆されたテーロスブロックのシールド解説を熟読し、リミテの理解度が格段に上がった大恩があるため、ここは便宜上先生と呼ばせていただきたい。


ざっと眺めただけでも無駄省きを使うことに苦心しているのがわかるリストだが…
しかし、riser先生が無駄省きに挑んだのは2014年のことである。
男子三日会わざれば刮目して見よと言われるように、マジックも日進月歩の世界。
時代が進むことで、このデッキをアップデートすることができるに違いない。

テーマは「無駄省き2017」
目標は、riser先生を超えること、である。



製作者の名はわからないが、記事ではもう一つ無駄省きを使ったリストがあることだし、二つのデッキリストを見比べれば必ず次に進むヒントがあるはず。
まず二つのデッキリストには明確な方向性の違いが見て取れる。
盤面に触れるカードの量が全く異なるのだ。

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ラストサン予選のリストは多量の妨害カード、それも撤廃や差し戻しなど手札に戻す系のスペルと相手へのディスカード効果を組み合わせることで、継続的に妨害していこうというリスト。
riser先生のものは無駄省きを軸に手札入れ替えカードを大量に取ることでゾンビや大量のドローを行うコンボデッキのような形になっている。
共通するカードは一番軽く相手にディスカードを要求することのできる、燃え立つ調査の一種類のみ。


ここで探さなければならないのは、コンセプトに合致する別のカードだ。
コンボに使えるカードが8枚=2スロットあればデッキが成立するという有名な式がある通り。
デッキのコンセプトを強められるカード、つまり5枚目以降のパーツとしてカウントできるカードを探せばよい。

M15が発売してからの3年間、マジックはその歩みを続けていた。
必ず…無駄ゆえに省かれ続けてきた無駄省きくんに合致するカードが…







────見つかった。





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夢の回収
日本語版にはエラッタが出ていて、プレイヤー対象ではなく対戦相手を対象とするカードなのだが、
対戦相手がこのターンに捨てたカードの枚数分、ドローができるというインスタント。

もう、おわかりだろう。


・・・・・・・・・・・・
このターンに捨てたカード
をトリガーとするカードが、2017年には存在する。





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それが葬送の影だ。
ゼウスサイクリングでも使われたこのカード、なんとなく悪用できそうなのは皆気づいてはいたが、どう悪用するまでは見つけられていなかった。
僕こそが一歩先んじる。このモダンという世界で───。



クソデッキ、疾走する。



◼︎4 クリーチャー
4 猿人の指導霊


◼︎35 呪文
4 予言により
4 夢の回収
4 無駄省き
4 祖先の幻視
4 葬送の影
4 命運の輪
4 闇取引
3 燃え立つ調査
2 リリアナの愛撫
2 悲しげな考え


◼︎21 土地
3 黒割れの崖
3 汚染された三角州
3 沸騰する小湖
2 沼
2 島
2 聖遺の塔
2 闇滑りの岸
1 蒸気孔
1 血の墓所
1 ヨーグモスの墳墓、アーボーグ
1 湿った墓

dig.cards




この既視感。

また予言によりじゃねーかとキレる前に一旦落ち着いて話を聞いてほしい。
まず、夢の回収を増やすという時点で目指すべきリストはriser先生のものになる。
そしてrizer先生のリストをよく見て欲しい、4枚積まれている魂の再鍛を。

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どういうことかと言えば、相手のハンドを0にするのではなく。
無駄省きを物量へと変換するには相手にも引かせるカードが必要なのである。
先に手札を使い切られては囁く狂気も意味を成さない。

しかし魂の再鍛は見ての通りクッソ重いのである。
奇跡スペルなので他の奇跡スペルと同じように通常コストが重く設定されているのだが、レガシーでも師範の占い独楽が禁止になったように、デッキトップを調整するカードは強力であると見られ、モダンではなかなか思うように奇跡が仕込めない。
ただでさえ無駄省きかリリアナの愛撫にたどり着かなければゲームが始まらないのに、血清の幻視で奇跡を仕込んでターンを返すだけの動きはモダンでは非常に厳しいものがある。

だが、これを解消する手段が2017年にはあるのだ。



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命運の輪。
予言によりと組み合わせることで、自分の任意のタイミングで7枚引き直す/引き直させることが可能になる。
組み合わせでしか使用できないが、これで魂の再鍛を3マナまで軽量化することに成功した。
そして同時に血清の幻視とかいうカスカードもアップデートされる。
前回から言っている通り、モダン最強のドロースペルは祖先の幻視に間違いないからだ。


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当時のスタンで無駄省きの唯一の友達であった闇取引くんは、無駄省きから溢れる黒マナから唱えられるだけでなく、夢の回収とも葬送の影とも噛み合っている。
相手に捨てさせた分以上にドローをしていればいい。「ハンドが尽きなければ負けない」という理論は月に到達したときに証明済みである。


それではコンボルートを確認しておこう!
無駄省きorリリアナの愛撫をセットした状態で手札を交換し続け、相手のライフがゼロになるか引き込んだカードをチェインして使い続ける、というのが目指すべき動きだ。
黒マナは相手が土地を捨てることで無駄省きから供給されるので、黒以外の色マナを残すことだけを気にしておけば基本的には大丈夫のはず。
予言によりは待機呪文を唱える以外にもカウンターが1以上であれば夢の回収などを唱えることができ、よりチェーンルートに絡めることができるので、待機呪文がなくても早めに置いてしまうのがいいだろう。
たとえダブマリしても初手ゴリラ・ゴリラ・島・予言により・命運の輪で1ターン目からハンドアドバンテージ全回復というとんでもないルートだってある。



早速これを握って晴れる屋20時の部へとGO!!!!!!!!!!






3:調整編

とは、ならなかった。

前回の副陽で得た教訓は「ゼウスは遠い」ことだけではない。
初めて対人で回すデッキは緊張してミスしまくるのだ。
なので今回は運良く調整してくれる機会があったので、ありがたく友達と調整することにした。
時期的にはちょうどレギオンズ!のオープニングフェスタが終わった後のことである。

だが。


全然勝てない。


対戦したのはたぬきちの黒単コントロールときぃさんの聖遺撤退入りカウンターカンパニーだが、どちらも相性が悪そうとはいえまあワンチャンくらいはあるだろうと思っていた。
しかし勝てない。
単に構造上の欠陥ともいうべき歪みが、簡単に見つかってしまったのである。
ほんと実戦で試さなくてよかった…。


ポイントは二つある。

1:無駄省きから出る黒マナを上手く使うことができない

大量の黒マナは出るものの、葬送の影や夢の回収で引き込んだカードには総じて青マナ・赤マナが要求される。
一応ゴリラが次のカードへと繋げてくれるものの、総マナ数を増やしているだけで黒マナ自体にはノータッチであることが多かった。
何より無駄省きと一番の親友であった闇取引くんが、よく見たら捨てた手札の枚数からマイナス1枚されてしまうので、無駄省きを置いてからの一手目だと想定していたよりもうまく繋がらないのだ。
riser先生が闇取引でなく1マナ重い囁く狂気を使っていた理由がよくわかった…。

2:カードを引きすぎる

これはriser先生のリストに聖遺の塔があったことから薄々気づいていたのだが、夢の回収がハンパない量のカードをドローするので、手札が余裕で7枚をオーバーする。
その状態で闇取引を打つと、相手よりも自分の方が引く枚数が多いので、自分の方が先にライブラリーアウトしてしまうのだ。
たとえそこにリリアナの愛撫が置かれていたとしても、手札を捨てたときの誘発能力の解決よりも先に状況起因処理で敗北してしまう。
「カードを引くカード」の枚数調整次第かとも思ったのだが、無駄省きを使う以上これは相手にカードを捨てさせるデッキなので、そんな調整をしている場合ではない。



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要するに闇取引が弱いのだ。

そしてそれはつまり…闇取引が使えない以上、無駄省きも弱いということになってしまうのではないか…そんな疑念がよぎってしまった。



きぃさんからもこう言われてしまうレベルだった。
たしかにリリアナの愛撫+命運の輪の、古のメグリムジャー的な噛み合いは凄かった。
突如発生する14点ライフルーズは2017年でも十分すぎるインパクトである。



だが、今回の主役は無駄省きなのだ。
どうしても、そこだけは曲げるわけにはいかなかった。

ならば調整するしかあるまい。
土日をとうに過ぎ、調整相手がいないのであれば、必然的にやることは一つだった。


無限の1人回し。

来る日も来る日も無駄省きを回し続け、トータルで3時間あまりが経過し。


結果、完成したのがこのリストだ。
上記2点の問題を乗り越えて調整されたデッキ、


「無駄省き2017・真打」である。

◼︎5 クリーチャー
4 猿人の指導霊
1 研究室の偏執狂


◼︎35 呪文
4 予言により
4 夢の回収
4 無駄省き
4 燃え立つ調査
4 祖先の幻視
4 葬送の影
4 命運の輪
4 魔力変
2 リリアナの愛撫
1 不死の霊薬


◼︎20 土地
3 汚染された三角州
3 沸騰する小湖
2 黒割れの崖
2 島
2 蒸気孔
2 闇滑りの岸
1 ヨーグモスの墳墓、アーボーグ
1 湿った墓
1 山
1 血の墓所
1 ガイアー岬の療養所
1 沼


◼︎15 サイドボード
4 均衡の復元
4 大いなるガルガドン
4 神聖の力線
2 払拭
1 カーリ・ゼヴの巧技

dig.cards



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結局、どちらの問題も正攻法で解決することにした。
まずひとつ目の黒マナが上手く使えない問題は、マナフィルターである魔力変を入れることで解決した。
引き込んだゴリラと黒マナで赤青のマナを出しておくだけで、その後の予言によりや燃え立つ調査がチェインする。
たまにどうにもならない事もあるが、1ドローのおまけがあることや予言によりから唱えることで無料でマナが出ることなども含め、かなり動きやすくなった。


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ふたつ目の問題に対しては二種類のアプローチを取ることにした。
不死の霊薬と研究室の偏執狂である。
偏執狂で勝ってしまえばいいのだと言い切れないところで微妙な顔になってしまうが、燃え立つ調査のランダムディスカードまではケアできなかったので…。
不死の霊薬は1t目の先置きができるほか、無駄省きからの黒マナでも利用が可能。見た目よりも噛み合っていてよかった。

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また魔力変のおかげでキルターンが安定し、無色しか出ない聖遺の塔はメリットがなくなったため、息切れ防止で使用できるガイアー岬の診療所へと変更した。
細かい部分まで手が入ることでかなりソリッドなデッキになったと思う。
今回ここまで符号なしでデッキが完成しているところからも、デッキビルダーとしての成長を感じて良い感じだ。決してネタ切れではない


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そしてサイド後は今回も懲りずにガルガドンバランスを投入している。
対策カードを入れるスロットが思い浮かばないのでメインボードが60枚で完璧なコンボデッキになったので、軸そのものをズラしてしまおうという考えだ。
それでもどんなイン・アウトをしても無駄省き関連パーツはゼロにならないので、ドローを与えることで相手の消耗戦に貢献してしまうとなるとバーンには絶対勝てないと踏んで、今回もしっかりと白力戦を採用している。

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血染めの月は他に入れるカードが思い浮かばなかったので入れた。なんか嫌がってもらえるだろう多分。
過去二回の成功体験を信じていけ。




もう無駄省きくんは一人じゃない。無駄なんかじゃない。省いてなんかいられない。
もうこれで「一人遊びはおしまい」という意味を込めて、このデッキを「さよならソリティア」と命名しようと思う。



www.youtube.com

手応えのありそうな気に入ったデッキにガチで好きな曲名をつけるクソオタクだね〜





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ちなみに闇取引くんは0枚になってしまった。

孤独が消え…そして新たな孤独が生まれる…






4:激闘編

無駄省き、満を持して晴れる屋平日20時の部へ。

今まで以上に1人回しをして仕上がったこのオリジナルデッキで、停滞したモダン環境に風穴を空けてくれよう。
気合い入れて…いざぁ!!


R1 BG(晴れる屋の記事でジェレミー・デザーニが使ってたのと同じ緑黒昂揚だと思う)

G1:ハンデスの嵐で予言によりが抜かれ、かろうじて着地した無駄省きとリリアナの愛撫が全部衰微で割られてなすすべもなく負け。想像の50倍くらいきつい。
G2:ガルガドンバランス+血染めの月セットを入れるものの相手の方が先に基本土地が揃い、月貼ってもしょうがない状態でバランスも引かず仕方なくガルガドン単体で駆け抜けるもきっちりチャンプブロックで凌がれて普通にタルモゴイフに殴り切られて負け。いいところなし。

R2 タイタンシフト

G1:相手に最速4Tスケシヴァラクートが揃って何一つ対抗できず負け。低速コンボ相手に為すすべもないってちょっとヤバすぎるのでは??
G2:絶望感に苛まれながら全く頭回らず土地1のハンドを嫌がって5回くらいマリガンしたら勝負にならなかった。てか空調効いてないんだけどなんなの…。

R3 UR果敢t昂揚(ウルヴェンワルド横断とミシュラのガラクタを入れてる)

G1:ミシュラのガラクタ→思考掃きから窯の悪鬼が高速で殴りかかってきたと思ったら、その勢いのまま騒乱の歓楽者がこんにちはしてとんでもない盤面になって負け。
G2:めっちゃ不利だなこれって覚悟してたら魔力変からのティムールの激闘で3キル


戦績:0-3、全部ストレート負け。
あ、ありえない…これは本当にデッキなのか…???





5:進化編

冷静に考えてデッキではなかった。
最初の調整段階で上げた問題よりもまず先に、相手への干渉手段のなさを問題にするべきだったのだ。

1人回しのしすぎで、最終的なこのチューンは言ってしまえば1人回しが本当に楽しい、ソリティア専用のデッキになってしまっていた。
1tゴリラからの命運の輪待機開けで、土地が2枚以上必ず落ちるという想定でプレイすると本当に楽しいので強くオススメするぞ。

…だがそんな想定になんの意味があるというのだろう?結局僕は晴れる屋に500円を募金したにすぎないのだ…。






…と落ち込む僕に、最終戦で戦った方が話しかけてくれた。
この方はこの日初めて話した人だけどいい人で、使っていたデッキもギタ調が禁止される前に流行ってた頃のUR果敢に、ウルヴェンワルド横断を入れたティムール果敢とでもいうべきデッキで、すごく面白いチューンのオリジナルデッキを握っていた。




僕「いやー面白いチューンのデッキですね、それに比べて僕のは…」
対「(デッキを見ながら)これは見た感じ完全に1人回し特化ですね…でも回りだすと結構面白そうな」
僕「そう言っていただけて何よりです…でももうこれは封印指定かな」
対「これ、瞬唱の魔道士とか入れないんですか?それと少しプッシュとか」
僕「え、そんなチューンありますかね…パーツは持ってますけど」
対「最近エターナルブルーが青黒になって、除去と瞬唱を少しだけ入れるようになったんですけど、海外GPで活躍してたと思いますよ」
僕「…本当ですか?」
対「サイド後にも干渉するカード沢山とってコントロールに寄せたりするのも良さそうですよね」
僕「えーそれ楽しそう!いけますかね!」
対「いけそうな気がしますね」




参考にしたリストはおそらくこれ。






…そんなやりとりを得て、完成したのが以下のリストだ。

■3 クリーチャー
3 瞬唱の魔道士


■35 呪文
4 燃え立つ調査
4 予言により
4 夢の回収
4 無駄省き
4 命運の輪
3 葬送の影
2 ヴェールのリリアナ
2 祖先の幻視
2 悲しげな考え
2 致命的な一押し
2 リリアナの愛撫
1 稲妻
1 闇取引


■22 土地
3 蒸気孔
2 黒割れの崖
2 汚染された三角州
2 沸騰する小湖
2 沼
2 血染めのぬかるみ
2 闇滑りの岸
1 山
1 硫黄の滝
1 ガイアー岬の療養所
1 血の墓所
1 島
1 忍び寄るタール坑
1 湿った墓


■15 サイドボード
3 グルマグのアンコウ
2 集団的蛮行
2 虚無の呪文爆弾
1 対抗突風
1 強迫
1 オリヴィア・ヴォルダーレン
1 滅び
1 疑念の影
1 紅蓮地獄
1 ヴェールのリリアナ
1 払拭

dig.cards



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闇取引復活ッッ!!

基本的に僕はコントロールがとても好きなので、気を抜くとコントロールに寄りすぎてしまうのが難点だが、そこはしっかり意識的にカバーしていけばサイド込みでコントロールデッキを仕上げることは十分可能。
最速ルートのみに拘らなくていいと考えた結果、闇取引と悲しげな考えが復活したほか、干渉手段である除去や打ち消しを取った形となった。
瞬唱の魔導士は除去以外にも燃え立つ調査や夢の回収を使いまわせるので見た目以上に柔軟なパーツ。
サイドは一切の我慢をやめて完全にコントロールに振り切ってみた。
イン・アウトまでは精査していないが、突然グルマグのアンコウを叩きつけたらきっと楽しいことになると思う。


このデッキで別の日にらだのリビングエンドやたかはしくんのバントスピリットと軽く対戦してみたが、実際結構行けそうだと感じる手応えがあった。
無駄省き+燃え立つ調査キープでも、1t燃え立つ調査で相手のプランががたついたり、無駄省きからのゾンビトークンでのブロックができて時間が稼げるほか、すぐに除去が引けなくともハンドを入れ替えていく中で思っていた以上に必要なカードにアクセスできる
置物の仕込み+土地5〜6枚からスタートして、リリアナの愛撫を交えてしっかりリーサルまで決めることが可能だった。
特に今までなんとなく絶望的だと思っていたリビングエンドに対して、噛み合い勝負ではあるもののリリアナの愛撫がしっかり刺さるほか、サイドの墓地対策で時間を稼いで立ち回ることができるのは僥倖だった。
墓地メタを意識して安定させるためにはもう一枚くらいスペルボムを取ってもいいだろう。


結局順を追ってみれば、riser先生のリストでなく、もう一人の方のリストに寄せたとも取れるし、
最初に闇取引が4枚入っていたのが邪魔だったから適性枚数まで減らしただけとも取れる。
闇取引の枚数を調整したりゴリラを改めて入れることで、妨害込みで研究室の偏執狂まで駆け抜けるデッキもきっと作れると思うけれど。
とにかくこれで一応の着地を見た、と言える出来にはなったと思う。

対戦ゲームだから当たり前のことかもしれないが。
デッキは、やはり1人では作れないということなのだろう。
これで名実ともに「さよならソリティア」となった。
こんな出会いがあるから、体験があるから、マジックはやめられないのだな。

終戦で戦った方とは、名刺交換もしなかったので連絡の取り用もないのだが。
この場を借りて御礼を言いたい。
どうもありがとうございました!



今現在、破滅の刻が発売し、PPTQもモダンシーズンとなったことでクソデッキが使えないまた新たなメタゲームが動き出している。
チューンした無駄省きで大会に出ることこそ叶わなかったが、デッキを組む中で得た学びは必ずこの先で活きてくるだろう。
その日までクソデッキを恐れず、これからも様々なカードに挑戦していこうと思う。


デッキビルドに、終わりはないのだから。







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*1:実際はUSのコミュニティで作られたカードらしいが日本では関係ないのでフレーバーテキスト欄にクレジットされているのを見るたびに微妙な気持ちになる