阿佐ヶ谷chillout

何もないから寒い

e-sportsの歴史と成り立ちを勉強して未来に備える会

liginc.co.jp
LIGさんの勉強会に参加してきました。モチベーションの内訳は勢いが3割、興味が5割、僕が紳さんのファンであることが2割です。

渋沢氏による「国内外におけるe-sportsの概論」

e-sportsと呼ばれるものの現状把握。具体的な数字がたくさん出てきました。この会に限らず最近は勉強会とかセミナーになるべく足を伸ばすようにしてるんですがそれらと比べても渋沢さん喋るの超上手いなーと思いました。
ハイペースだったのとスライドにあまり数字が出てこなかったので全部はメモしきれなかったのですが、印象深かったところや知れてよかったところをいくつか。

・「e-sports」以前と以後で何が違うか
「パブリッシャーとユーザーのみの関係だったのが、プレイヤーやスポンサーなど別の立場の人を巻き込んだ」、「ゲーム会社以外のスポンサー企業や周辺機器メーカーのお金を業界に流し込んだ」。
人とお金の流れが変わったってことですね。国内だとまだそこまで実感がない気もしますが、大会のスポンサーの動向とか見てると良さそうなんでしょうか。

・日本における各e-sports団体の違い
日本eスポーツ連盟 JeSF…プロライセンスやプロリーグの仕組みを作ったりしたくて、学校と提携してるところ
JeSPA(一般社団法人 日本eスポーツ協会)…オリンピックに選手を派遣したい。協会なので会員を広く募ってるところ
e-sports促進機構…モンストとかシャドウバースみたいなモバイルゲームを推してるところ
これは質問しようと思ってたことの一つだったんですが、話の途中でざっと説明していただけたので。それぞれ全然方向性が違うんだなと。

e-sportsのtierランキング
賞金額やユーザー数や注目度で分類をしたとき、tier1はハースストーン、リーグ・オブ・レジェンド、Dota2、カウンターストライク
2017年はtier2にオーバーウォッチがあって、tier3までにスト5はない、という話をされていました。
スト5はまあ…TOPANGAの配信とか大会の情報は今でも追いかけてるけど現実的には確かにそうだよなと納得。
あとは具体的な競技人口や視聴者数の話なども。e-sports=マイナースポーツであるという認識は、後述するチョコさんと紳さんの話でも共通していました。

チョコブランカ氏による「プロゲーマーの現場」のお話

チョコさんが普段なにやってるか、何を目指してるかのお話でした。
「森に木を植えてる」って言い方が妙に面白くてツボでした。要するに自分の育った「格闘ゲームのコミュニティ」を守りたくて活動しているという。
dic.nicovideo.jp
この間またコミュニティの一生のコピペをtwitterで見かけました。これを思い出しながら聞いてました。話の中で、でも森にある木に価値がないと思ってる人や、暴走する人もいるだろうし、これからどうなるかもわからない、と。
e-sportsや格ゲーに限らず、「いま自分のいるところ」がどうなってるかはもっと考えてもいいなと思いました。

主催者、竹内による「メディアからみたe-sports」の話

これから注目度の高まっていくe-sportsに関して正しく記事を書けるライターや編集がいない。プロゲーマーも含めプレイヤーが記事を書いている現状がある、と。
今までのゲーム文化で行くと「プレイヤーが攻略記事を書くこと」は至極当然だと考えていましたが、これからゲームをスポーツとして成立させる、ゲーム関連のメディア以外でもe-sportsが取り上げられていくとしたらそんな体制では全然追いつかんし間に合わんということですね。
このあたりはゲームの範疇だけでなく、他のスポーツについてメディアやプロシーンがどうなってるかを知った上で比較する必要があると思いました。
あとはメディアのe-sports関連のメディアももっと追おうと…思いましたね。MOBAとFPSは全然詳しくないんですけど、手広く行こうと思えることはチャンス。

どこからがe-sportsなのか

質疑応答の時間では「ポケモンe-sportsになり得るかどうか」という話に火がついてました。
自分の中では具体的な目的がなく勉強会に来たと思っていましたが、どこからがe-sportsでどこからがe-sportsじゃないかという区分けに関してはものすごく興味があるな、と質問を聞いてて思いました。どこからプロゲーマーなのか、に置き換えてもいい。
e-sportsという単語が独り歩きしてる国内の現状で、MOBAもFPSもやらないからシーンがどうなってるかには興味はないけど、自分の遊んでいるゲーム、「自分のいる場所」がどうなのか考えてる/知りたい人はたくさんいると思う。そういう確信がありました。



転職先とか先のキャリアを考えてるけど具体的なビジョンがないという状態なので、最近は勉強会とか展示会とかイベントには行きまくろうのモードです。
話を聞く中で「e-sportsという言葉でゲームとの関わり方がひとつ増える」ことは間違いないんだなと思いました。
自分がライター/編集やりたいかどうかまではわかりませんが情報収集と発信的なアレソレはしていこうという気持ちです。
これから2回目以降も参加します。あるならば。