C93 "点数で見たマナ・コスト"
c93の告知!秋葉原のデュエルスペースのガイドブックと、名状し難い雑誌のようなものの2冊を作りました。1日目な23a、「点数で見たマナ・コスト」です ねこです よろしくおねがいします pic.twitter.com/4EzNsyw0IF
— 鷺ノ宮_1日目東な23a (@_doublebind) 2017年12月21日
というわけでコミックマーケット93に申し込み、「点数で見たマナ・コスト」というサークルが爆誕し、そして本を作りました。
■経緯
今年の上半期の間、GPやPPTQを回りまくってPWPを貯めてGPの2byeを取ることに躍起になっていた。GP神戸の3日目に観光に行く友人を全無視して一人でサイドイベントに出たおかげで無事に2250ポイント貯めることはできたものの、次期のGPがリミテ、チームリミテ、チーム構築戦とあんまやらない&byeが参照されないGPしかなく、この2byeが全く活かされませんでした。ざっけんなよ。
PWP溜めに奔走している間、ボドゲ会や遊びの誘いを断りまくっていた頃に友人から「じゃあマジックで本とか出したらいいんじゃね」って軽く言われ、確かにこの辛さをどうにか形に残せたら面白そうだなと思ってサークル参加を思い立つ。
ただコミケのサークル参加申し込みには専用の申込書が必要なことをど忘れしていて一時は詰みかけるものの、人づてに申込書を譲ってくれる方と連絡が取れてなんとか申し込み完了。その節はmurangeさんありがとうございます。Tシャツはいいぞ。3XLサイズまであるの今年一のホスピタリティやでホンマ。
■サークル名
闇の腹心は大好きなクリーチャーで、お気に入りのレガシージャンド・モダンジャンドでの相棒だった。残忍な剥ぎ取り君とは仲良くしたりしなかったり。
ちょうど夏ごろにやってたDLC//vol.4に持ち込んだANTのサイドに3枚入れていたのもあり、いろんな使い方ができていいカードだなと改めて思ったので、よほろにざっくりトレースしてもらったものを使ってサークルカットへ。
サークル名はなんかボブに絡めたものにしたいって相談してたところ、よほろから出た「点数で見たマナ・コスト」という案を採用。無駄に長いのと、分かる人には一発でマジックだと分かるところがクール。
■DuelSpaceWalker//秋葉原
当初は「PWPをためてみた」的な本にする予定だったけど、冷静に考えると
・大して勝てなかったGPの結果報告がベースになる=割と忘れたい記憶と向き合う必要がある
・当時のメタの記憶がだんだん薄れている
・文量的にそれだけで一冊分まとまりそうではない
などなどの問題があって、最終的にあんまりおもしろくまとめられそうにないなと感じていた。
で、夏の終わりにちょうど札幌から東京に遊びにきた空洞を中心に9tableで集まったとき、秋葉原のカードショップがどこも埋まってて6人いるのに流浪の民と化してしまったときがあって。その時に「せめて一番席の多い店に凸して空いてるの待ったりしたい…」と思ったのが、この本を作ろうと思ったきっかけ。
個人でまとめた情報本って全部面白くて、いつか自分でも作れたらと思っていたので、これでやりたいことリストから一項目消えたなと。
表紙のタイトルの入れ方はさんざん迷って、ことりっぷに寄せるかるるぶに寄せるかの二択だったんだけど、手に持ったときのガイドブック感を優先してことりっぷっぽい感じに寄せた。その分サークルスペースに並べてるときにはぱっと見で何の本だかわかりにくかったと思うのでそこは反省。
よほろにはめっちゃいい感じのカットを描いていただいてもうホンマに…azashita…
中面は情報ぎっしりにならず文字部分が追いやすい形を目指しながらもちょっとカードゲームっぽい枠を作って…みたいな進行。
本文はM+fontsをlightで使って、AXISみたいな細くてスタイリッシュな形にしたかったんだけど、決め打ちした印刷所がpdf入稿に対応してなくて〆切日に急いでpngで入れたら結構厳しい感じになってしまって、これは結構反省しています。申し訳のNASA…
無線綴じのノド部分の見えなくなる分量は想定通りに収まったのでよかった。
…19店舗をまとめたものの、実際は他にもボードゲームのレンタルスペースや会議室、神田方面のボードゲームカフェとか、秋葉原に拘ってプレイできそうな場所を探すならまだまだかなりあるとか。お店で扱ってるタイトルだけプレイするのが丸いと言いながら取り扱いタイトルの表記がなかったりとか。僕の感想に寄ってるせいでマジック以外のカードゲームについて全然触れられてなかったりとか。苦しい点はいっぱいあるんですけど。思ってたよりずっと多くの人に手に取っていただいて本当嬉しい限りです。
Remember Us.
■AD NAUSEAM
当初のPWPまとめ本を予定してた時点で、9tableを始めにいろんな仲間に声かけて寄稿してもらいたいなーと思ってたけど、そうなると僕の2byeがゴミになった話をメイントピックに持ってくるのもどうかなと。
で健康診断の待ち時間中にたまたま手に取った、なんか…名前忘れたけどおしゃれ情報誌みたいなやつを読んだら、芸能人とか業界人の本当にくっっっっっっっっっっっっそどうでもよくてつっまんね〜〜〜〜〜〜〜〜コラムが載ってて、こんなん友達の誰に頼んでもこれより面白い文章来るなと思って、そうしたら雑誌っぽいの作れそうだなと。MTG情報誌。
で、当日の売り文句の通りなんですが、各位にテーマも文量も自由に書いてくれ〜とお願いした結果、ハースストーンのカード評価が送られてきたりとか、犬の写真が大量に送られてきたりして。
レガシーのANTをDLC//vol.5に向けて回してて、むかつきって点数で見たマナ・コスト参照するし超ボブだよな〜と思い、好きが講じて雑誌タイトルに。好きなカードとデッキの名を冠する本でテンションを上げていく。
どちらかと言えばモノとしてはいわゆる「ZINE」を目指したものの、全員が好き勝手に書いて寄稿するって点では従来の意味の同人誌に近くなったとこが、想定してなかったけど面白くなった部分かなと。
・表紙
折角むかつきのタイトルを使うので、カードイラストの超怖い人をなんとか怖くなく…できれば可愛く…と思いながら絵を描きつつ、内容に負けないくらいの混沌さを目指して色々とアレしました。本業ではこんなん全くやらしてもらえないけど本当はこういうのが最高に好き。
ZINEぽさの演出と、このグラフィックを開いて見せたかったので中綴じで製本したけど、ページ数いくらなんでも多すぎてちょっとやばかったかも。次は諦めて無線綴じにする説が濃厚。
・マジック・ザ:オヤドマリング
読むアルコール。
・コミュニケーションツールとしてのMTG
エモ文章。
・小汚いオカマの9割当たるコボルトと秘宝の迷宮注目カード考察
各位からマジックの原稿が届く中、マジのハースストーン情報しかない原稿が届いたので、どうにかモチベ落とさず作業するしかねえぞと考えた結果、欄外にキャラクターを増やしてツッコませるという暴挙を現物ができるまで一切伝えずにいたけど、対談してくれた友達含めみんな笑ってくれたので本当によかった。
あとオカマ配信見てたら「いやでもこのゲーム好きだわ…頑張ろう」みたいなセリフが聞けたのでそれもモチベの一角になった。
・いさまる写真集
犬の写真だけ送ってきたやつがいて…って販売トークだったけど、送られてきた写真が可愛かったので全部許した。
・9tableと、社会人MTGコミュニティを作った話
内輪向けエモ文章。多分今回一番役に立つ記事。
・9table設定画
メンバーの名前とIDだけ伝えて「自由に書いてくれん?」ってお願いした結果、ガチの絵が届いて最高になった。
これも現物届くまでメンバー全員に黙ってたけど非常に高評価でよかったです。グッズ展開すっぞ。
・『全ては自分の為に』
ドエモ文章。エモすぎて勝手にゴリラを追加した。
・dj_XAVILは「SneakShow」についてかく語りき
デッキリスト含め12000文字送られてきたときは目ン玉飛び出た。でもこういう記事がないとマジックの本ですって言えない感じもするよね!
タイトルを決めたのは僕です…みっくすさん本当にごめんなさい…
・ふにゃふにゃを二つ並べて
エンディングにエモ小説。ちなみに実カードのふにゃふにゃとは全く関係ないところで書いた原稿が送られてきて、たまたま僕がカードのこと知ってたのでちょっとだけ追加したっていう形です。運。
っつー感じで編集してて、どういう記事来るかもわかんなかったとこから、黙って進めたことや見切り発車で進めた部分がうまくいったり、想定してなかった符号がハマったりとか、作ってたサイドからするとなんで上手くいったのかわかんないけど上手くいった奇跡の1冊って感じになりました。
DuelSpaceWalkerと同じヤツが作ってるのに、片方は秩序・片方は混沌って感じで、製作してるときもブースに置いてるときもバランスが取れてて良かったなと。
立ち寄るとANTの一人回しができる画期的な試み pic.twitter.com/awixTpf5Ev
— 鷺ノ宮_1日目東な23a (@_doublebind) 2017年12月29日
■結構捌けた
ありがたいことに思ってたよりずっと多くの人に手に取っていただいて本当に感謝しとります。これは何度でも言う。
見切り発車で同人誌出したりグッズ作ったりってことは今まで何度かしてきたけど、宣伝が足りんかったりあまりに見切り発車すぎてグダったりで、なんかこれまでで一番うまくいきました。要因が全く絞れないので再現性がなさそうだなと思ってる節もあるけど。
学生やってたときに学校単位でデザフェスのブースが取れたことがあって、一角を借りて当時製作してたグラフィック、AD NAUSEAMの表紙みたいなビジュアルをまとめたZINEを製作したんですけど、ブース内の場所が悪かったり他の子と置いてるものが違いすぎたりそもそもデザフェスに来る層にリーチしてなかったりで1冊も捌けなかったっつーことがあって、今振り返ると結構そんなんを引き摺ってたんだなと振り返ったりとか。
結局マジック・ザ:ギャザリングと、カードゲームっつーコンテンツが今の自分の一番好きなもので、その気持ちを大事にしたらだいたいうまくいってんなって、思います。
どっちの本も手元に在庫が殆どないんですけど、AD NAUSEAMのほうはかじわらのバンドの物販で売りたいって話があるので、年明けにもう少し増刷します。次のイベントに少し持ってったりもしたいけど、受かるかわからんしそれまでにすぐ欲しい人とかいたら言って下さい。なんか臨機応変にしたい。そこは。
■次
サークル申込書送ってくれたmurangeさんと会った時に言われたのが、「MTGサークル島もっと大きくしたいんで!」って話で、そいつはいいなって思ったので夏も申し込みします。
ほんと次も絵もっと上手くしたりグラフィックいっぱい作りたいし、今回寄稿お願いできなかった人も巻き込んで本作りたいと思ってるので、色々諸々よろしくお願いします。
Remember Us.
■作業中に見てたやつ
家だと作業用のデスクがなく長時間の作業に向かないのもあって、作業中はコメダ珈琲店とかのカフェに行きまくってました。おかげで食費がやっべえ…。
音楽聴きながらが一番集中できるので、youtubeで適当に流してたやつでいっぱい聴いたやつ*1をメモ代わりに残しておきます。いつか聴き返してキツかった思い出ごと思い返すがよいわ。
www.youtube.com
月並みかもだけどのじゃおじ動画がなかったら心折れてた。発信はし得。
...Remember Us...
*1:気に入った曲はいつも30回以上リピートするので本当に聴きまくったやつです