阿佐ヶ谷chillout

何もないから寒い

playlog:SILENT HILL 3

........... SILENT HILL 3 ...........

サイレントヒル3をプレイしました。ざっと14年前のゲームなのヤバくないですか。
一応ストーリーのネタバレとホラー嫌いな人(僕もそうです)のためにワンクッション作っておきます。




サイレントヒル3と僕

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なんで14年前のゲームをこの2017年にプレイしたかを説明します。
その昔中学時代、友達のこっちゃんがこのゲームにどハマりして、「頼むからプレイしてくれ」と懇願されて貸されたのが最初でした。
当時から現在までホラー系コンテンツは僕はもう〜〜一切ダメで何もかも怖い。洒落怖とか読み出すと終了するレベルのビビリでした。なので貸してくれたソフトも結構、一月以上は積んでたと思います。
でもこっちゃんは気が狂っていたのでどうしてもプレイしてくれ、絶対面白いからと毎日超〜言ってくるので渋々プレイしたんですが。


怖すぎ。
ロードのたびに画面一面に表示される赤いグネグネがもうダメなので、ロードがあるたびに画面から目を背けると部屋入って目の前にいる敵に襲われるなど、ビビリに対して理不尽な要素が多すぎるなと。
それでも進めはしたんですけど、バスタブのある場所で気を失って裏世界に入った直後、あまりの演出にMAXまで高まった恐怖心と、そのあとに出てきたクリーチャーを攻撃して、動かなくなったので倒したと思い近づいたらまだ生きてて急に攻撃されたショックで限界を超えて「うわーーーーーーー!!!!」って叫びながらPS2の電源を切ってリタイア。やばすぎ。あまりの恐怖に断念したゲームって何?

…その後中学を卒業しこっちゃんと疎遠になったあとも、昔途中でやめたゲームとして頭の片隅にずっと残っていて、昔実家の近くで一人暮らししてたときに一度自分で買い直してプレイしようとしたんだけど、その時持ってたテレビが古いブラウン管で、ゲーム内設定でブライトネスを最大まで上げてもなお画面が見えないほどの暗さで断念。
この夏こそ必ずクリアしたると思い、今回3度目の挑戦と相成りました。

準備

とはいえ怖いもんは怖いので友達を呼びました。仕事終わりで次の日休みのよほろと、9tableの誇るガヤり係のらだです。
にらだはホラーゲームを一通りプレイしたり動画を見たりしていて完全に頭のネジが幾つか失われてしまったタイプの人なのでとりあえずいると耐えです。サイレントヒルも一通りこなしているのでなんかわかんなくなったら教えてもらうことにしました。
優々さんのボドゲ会の後、ウチに集合してご飯食べて、風呂入りたくなったからみんなで銭湯行って帰ってきて夜が深まってきたあたりでプレイ開始。

開始

とりあえず最序盤は数年前の2度目のチャレンジでやったこともあったのでよほろにプレイしてもらいましたが、操作性のクソさと独特なカメラワークに終始キレてました。
改めて見てると音楽超〜〜いいですね。OPの「You’re Not Here」から始まり、まともにBGM流れてるシーンは全部いいです。まともにBGM流れてないシーンもSEとかノイズの感じとか超〜〜怖いのでそれはそれでいいのかもしれませんが。
あとやっぱりフィールドの構造とか理不尽な要素が恐怖の形をして襲い掛かってきます。異世界化はサイレントヒルシリーズ特有の要素ですが、バイオハザードの「どんなに敵がグロくても謎解きやフィールドの構造が物理的に正しいので耐えられる」という精神の保ち方に対して、サイレントヒルは物理的に絶対ありえない「気づいたら変なとこにいる」「意味不明なクリーチャーが急に出てくる」ギミックが精神をガリガリ磨耗させていきます。現実的でないものに対しては耐えられない。
そこで言うとサイレントヒル3における精神のリミッターとなりうる物理的に正しい要素は、主人公であるヘザーの存在だけ。ムービーが挟まるたびに「髪のボサボサがかわいい〜」「フードかわいい〜」、口にこそ出しませんでしたがほうれい線でさえかわいい〜って思いながら見てました。
こっちゃんが僕にサイレントヒル3を無限に強く勧めてきた理由もだんだんわかってきました。ホラーゲームに心を壊されてしまったのではなく、ヘザーが心の支えになっていく感覚がたまらないくらいよくて、それを僕にも感じて欲しかったんだと思います。彼は当時エマ・ワトソンと結婚するにはどうすればいいんだ…って言いながらハリーポッターの映画の下敷きをずっと眺めてた時期があったので、きっとそういうことでしょう。

地下鉄の駅に入り、入れない扉を調べたあとイッヌと戦ってたら電車に轢かれて終了したあたりであまりの操作性のクソさによほろが投了。ここからは僕がコントローラーを握ってプレイします。
操作性に関しては移動にスティックを使わず十字キーの方が動かしやすく、カメラのアングルが怪しいと思ったらL2をホールドすることでちゃんとカメラが後ろに回ってくれるので僕はそこまで悪いとは感じませんでした。慣れるまでに少し時間はかかりましたが。
昔友達の家でSIRENのプレイを見てた時、無遠慮にキャラクターの3Dモデルへカメラがめり込んでキャラの裏側が見えるのが本当に嫌いでした。単純に気持ち悪いし現実感もにもならないし興が削がれまくりで、ストーリーはかなり気になるもののホラーゲームであることを差し置いても二度とプレイしたくないと思うゲームです。サイレントヒル3のカメラはかなり判定が大きく、後ろに回り込めない場所が多いせいで見えない角度から攻撃されることも多かったですが、無遠慮にめり込むよりはずっとマシだと思います。価値観近くて助かりますわぁ…。
地下鉄を抜けて地下通路について(荻窪駅じゃん、荻窪駅広いな〜って盛り上がりました)、それもさっさと抜けて雑居ビルについたあたりでみんな寝てしまったので中断。

再開

目を覚ましたら誰より早く寝ていたらだが誰より早く起きて仮面ライダーを見てたので、プリキュアで追加戦士かわいい〜って見てドラゴンボールクリリンの活躍を応援したあと、サイレントヒル3を再開。
雑居ビルを進むと、そこには例のバスタブが待っていました。このムービーのあと完全な裏世界に入ることになります。めっちゃ怖い。めっちゃ怖い。めっちゃ怖い。めっちゃ怖い。
でも演出のあと次に出てきた敵は、らだからの「それイッヌと同じだよ」の言葉で完全に大丈夫になりました。てかこれイッヌと同じなんだ…ビーフジャーキーを置くと食べて動かなくなるし…。


その後ストーリーを追ってサクサクプレイしましたが、なんか思ってた以上に1からの続き物のシナリオでしたね。サイレントヒル1は一応少しだけプレイはしてたもののストーリーを追うところまではやってなかったので、一通りプレイ済みのらだから情報を得つつなんとなく脳内で保管していきました。自らの過去と向き合うヘザー。意味不明で理不尽な世界に巻き込まれた彼女は全て自分のせいだったことを受け入れてサイレントヒルへと向かう。鋼のメンタルですわぁ…。地図とか全部自分で印つけてくし異世界探索のプロ。世界樹プレイするの上手そう。
トーリーにだけ焦点を合わせて追うとムービーだけ見ててもかなり説明なくてしんどい部分が多いですね。僕が過去作やってないのが悪いのかとも思ってたけど、クリア後にwikiとかストーリー解説のページを見ててもだいぶ説明ない部分多かったなと。ずっと調子こいてるヴィンセントとかもう一捻りくらいあってもよかったんじゃないか。あとムービーパートはカメラワークがダサくて誰がどう喋ってるのかわかりづらい。パプリカを観て勉強しろ。でもムービーなるたび映るヘザーの可愛さとBGMの良さで全部許しちゃうんだよな〜〜。

クリアしました

そのあとも遊園地通り抜けるときのお化け屋敷のシーンでクソビビったり(むしろ驚かしになんの意味もなくてキレた)、
病院怖すぎて部屋入ってすぐ画面見ずにショットガンぶっぱなしたり(みんなでナースのお仕事のBGMを歌ってたら怖くなくなったのでよかった)、
最終ダンジョンでタロットが5枚必要なのに3枚しか見つからなくて一生ウロウロしたりなどしつつ、無事EDまでクリアしました。
途中の懺悔室での分岐は「許す」を選んだものの、タロットカードを探してる最中で殺すのめんどいから部屋に倒さずに放っておいた敵がいたので、その分でギリギリノーマルエンドになったみたいです。なんかスタッフが力尽きちゃったのかもわかんないですけど、もっと終わった感のあるエンディングだったらよかったなと思いました。
スタンレー・コールマンの手紙やトイレの脅かしはただの趣味悪い驚かしに過ぎなかったとしても、懺悔室の分岐みたいな驚かしじゃなくシナリオに関わっていそうな演出はどういった意味があったのかちゃんと名言してくれてもよかったなとモヤモヤしてます。考察が無限にできる深読みゲーって批評も読んだけどそれ言っちゃうと手抜きと紙一重なんだよなー。
敵の種類と出現パターンがそう多くなく、ステージが変わっても同じのが出るという感じだったのも耐えでした。イッヌが裏世界駆け回ってるとほっこりする。特に病院なんかは裏と表でナースのグラフィック1枚変わるだけでアカーーーーーーーン!!!ってなってたと思います。あと往復が必要なエリアで敵が湧かないのとかも助かった。
物理的にありえない構造のフィールドとか赤と黒のうぞうぞやグネグネにもだいぶ慣れましたが、後者はこの14年の間に起きた無慈悲なまでのグラフィックの進化によるものが大きいのかなとも。当時EDまでプレイしてたかと言われると、どう転がしてもそんな未来はなかったなと思うんですが。でも一番いいタイミングでプレイできてなかったことは間違いないのでそれは忘れないようにしようと思います。
ともかくクリアしたよ、こっちゃん。14年かかったけどヘザーは超可愛かったよ。







その後

今回のサイレントヒル3は以前からやりたいとは思っていたものの、プレイする日取りと連絡がとても急で、連絡時にソフトが手元になかったんですけど、まあどうせ地元のブックオフにあるやろと思って当日の昼、ボドゲ会の前にお店の棚を確認したらなかったんですね。
でも既にらだとよほろは呼んでいたので、これ見つからないとまずいなと思って、代替案としてサイレントヒル4 ザ・ルームを買っておいたわけです。
一応ボドゲ会の帰りにサイレントヒル3は秋葉原ブックオフで買えたので耐えたんですけど、まあ3も無事クリアできたし4の冒頭だけでもやろっかということで少しプレイしたんですね。


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そしたら吐きそうになるくらいこわい。
3はOPから冒頭の悪夢明けのシーンとか、ヘザーのアンニュイな感じと黄昏のオレンジとBGMが重なり合って雰囲気ゲーの様相がすごいんですが、4は冒頭から自分の部屋でもう一切逃げ道のないFPS視点で、何より幽霊が出る。本当に幽霊かどうかまではまだわからないので幽霊的なものかもしれませんが幽霊は現実的でないのでダメです。どのくらい幽霊がダメかというと押切蓮介の「ミスミソウ」は楽しく読めるのに「サユリ」は超こわいのでダメです。ゆうやみ特攻隊はギリギリ。3のクリーチャーは銃が効くのでよかった。日本刀でバッサバッサと敵を刻んでいたヘザーが懐かしいよ。。ヘザーかわいいよ。。
冒頭の覗きができるシーンまではやったんですがこれなんらかのどんでん返しがあるなと思わされるきな臭さが全体から漂っていて、超こわいけど続きが気になります。なのでこれも夏の間にやろうと思います。よろしくお願いいたします。。