阿佐ヶ谷chillout

何もないから寒い

BOAT RACE 平和島に行く

ボートレース平和島オフィシャルサイト

仕事の関係で貰ったチケットがなんか手元にあったので初めてボートレースを見に行ってきました。
ちなみにギャンブルは初代ポケモングラブルのカジノくらいしかやったことなし。競馬やパチスロも未経験なのでリアルマネーの帰ってくるギャンブルはこれが初という感じでした。

行ってみる

杉並区某所から適当によほろと電車に乗って平和島へ。品川から京急線に乗って「周りなんもねーな」「駅と駅の感覚が近すぎる」「無駄」と文句を言いながら駅に到着、地元民の有明氏の案内でボートレース場のある平和島の複合施設に行きます。
なんか昔beatmaniaIIDXがtricoroのときに自転車で行ける範囲のゲーセン全部行脚しようと思いたったときに一度は来たことがあったのですが、埋立地だか島だかになってるせいか入り口が一箇所しかなくてクソめんどいなと思ってた記憶しかないです。
この日は頭に超のつく真夏日で、でかい道添いは影になるところが一切なくてクソ暑い。汗だくになりながらだんだんとテンションがおかしくなってきます。


路上喫煙禁止のポスターがすごく可愛くて大田区のオタクはアドだなと大声でポスターのいいとこ探し*1をしてたら現地住民に怪訝な顔で見られました。何が大田区のオタクだよ。

ボートレース平和島

有明氏が一度だけ適当に入った記憶があるというのでなんとなく先導を頼むも、手元のチケットの使い方が誰もわからなかったので入り口のおばちゃんに案内されるがまま建物内部へ侵入。
なんか指定席のチケットみたいなのがあったんですが、100円払って入るのとは別のルートで、細くて誰もいないホラーゲームの序盤みたいな通路を進んでいきます。
進んだ先の受付にも別のおばちゃんがいて、チケットを出して言われるがままに指定された席に向かうことに。


え、なんか屋内なんだけど。
窓の外には外でレースを見てる人もいるので、なるほどここは天上人用のシートのことかと納得。高貴な方々のための席OK。
とりあえずレースや備え付けのモニターを眺めながら、無料で配ってたレース表や舟券の購入用紙と見比べつつルールを把握することに。この時点で誰も正しいルールがわからなかった上、僕に至っては競馬はゲームですら未経験なので3連単とかの用語がなんなのかもわからない。


BOAT RACE OFFICIAL WEB SITE

上記の攻略wiki相当のページを見ながらオッズや払戻金の通知をモニターで見つつ、なんとなく把握した限りでは、

・上位3人までの順位を当てるゲーム
・30分ごとにレースが行われていて、出走順を含む組み合わせは全て事前に決まっている
・3連複や拡連複みたいな当てやすい賭け方もあるが、1日に行われるレース数に限りがあるので広く浅くの賭け方ではあまり儲からない
・基本的に内側でスタートする選手が完全有利
・最初のターンが一番盛り上がり、後で抜き返す展開はあんまり多くなさそう
・A1とかB1とか、選手にはランクがあるようで、A1の選手はかなり強いと見られている
・出身地や前日の体重計測の値など有利不利を左右するような情報の殆どが提示されている
・ボートのスペックに関してはよくわからないものの、チルト角度を低くするとスタートダッシュが速いが後半までスピードが出ないということだけはわかった

こんな感じの情報がわかりました。
要するに上位に入りそうな選手がどれなのかはすごくわかりやすくなってるってこと。勝利数とか出てるし。じゃあ普通に強い順にかけたらいいんじゃん?ってことでまずは一度賭けてみることに。


これが一回目から両方当たりまして、特に3連複が380円くらい帰ってきて300円が780円に。
このゲームちょろすぎでは???こんなん手堅く賭けまくるだけやんか〜〜最高最高〜〜ということで次も人気順に3連複を購入。

…したら次は一番外側の選手が3位に食い込んで、一緒に賭けてたよほろも有明氏も御陀仏。儲けた分が一瞬でパーに。い、いみねー。
でも6番の選手がコーナー抜けた瞬間叫んでる人いっぱいいて居て相当盛り上がってました。んーテンションあがってきた。
この日は会場に着いたのが午後で残りは5レースくらい。法則性があるんならそれを見出してなんとか稼ぎを出したいところ。数百円ずつですが毎回賭けつつ、ちょっと当たったり全然当たらなかったり。

案内された指定席は入出口で手の甲にブラックライトのスタンプ押したり、入った中では自販機のドリンクが無料だったり、まさしく課金装備って感じの雰囲気でした。
平和島だけでは限られたレース数ですが、やはり1日にもっと賭けたい人たちが江戸川のレースをモニターで見ながら盛り上がってるのも見ました*2。手広く賭けることができるのもそうだし、明日以降のレースに先乗りで賭けることもできるらしく、いろんな楽しみ方ができるようになってるんだな〜と関心しました。

下々の地へ

ほんで手元にあったチケットには食事券もついてたんですが、指定席の階には1300円のマグロ中落ち丼が食べれるタイプの高級〜な定食屋さんしかなく、有明氏が言うには下の階にはもっといろんなお店があったらしいので、チケットが使えるかどうかもわからないけどちょっと下の階に行ってみようという話に。



はい。そしたら優勝しました。
まさしく来る前に考えてたとおりの賭場の雰囲気がそこにはあって、安い酒と安いおつまみがいっぱい出てくるようなお店がいっぱいありました。
食事券も無事使えたのでモツ煮込みとビールをオーダーして優勝。汚い店の安いモツ煮込みが僕は大好きなんです。おそらく前世もオッサンだったんだと思う。
他のテーブルを眺めてもベロンベロンのグッダグダになりながら次レースの予想してる集団とか、ボートレース初心者っぽい女の子に次のレースのポイントを熱く語る酔っ払ったおじさんとか、大穴狙いってホワイトボードに書き込みながらしわがれた声でなんかプレゼンしてる予想屋のおじさんとか、僕の好きな空気感が漂ってました。
ハイになりながらも数百円ずつ手堅い(と思ってるけど実際は何の根拠もない選手)に賭けながら「当たったらモツ煮込みもう一杯頼みますわ!」ってお店の人に話したり、タダで食べていいたくあんを摘んだり。

後から合流したらだに雑〜に賭け方を教えたりしながら最終レースまで遊んだんですが、結局僕は鳴かず飛ばずモツ煮込みも頼めず、財布の中の総金額が11円になった上でよほろから200円借りました。
ちなみにらだは最終レースで適当に賭けてた3連単が当たって1500円くらい帰ってきてました。こ、これが才能の差なんか…。
この日はよほろから、以前より約束してた他言語の虚空の杯を買ってたのもあって財布に1600円くらいしか現金がなかったんですが逆によかったですね。5kくらいまでなら簡単に使い切ってたと思う。


やってみて

後から別の友達に話を聞いたら、ボートレースは手堅く賭けても金額が小さいので、外れる前提で外側に賭けて一喜一憂する人が多いっつー話でした。そりゃ叫びもしますね。
事前になんとなく聞いてた中では6艇しか走らないので当てやすいって話だったんですけど、当てやすさと当たったときの嬉しさってトレードオフですからね。そこだけだとあんま意味ねーなって。

下の階はむせ返るほどのおじさん臭でしたが、動く金額がそう大きくないせいもあるのか、店の中に酔っ払いはいても外ではみんな粛々と賭けていて、決して汚いとかうるさいとかはなかったし、料理はどれもいい感じに美味しかったです。ハムカツとか揚げたてが150円で最高オブ最高でした。
ただ初心者向けのチュートリアルとかティーチングみたいのは、飛び入りで行った感じでは全然なかったですね。情報ゼロの人のハードルは簡単には下がらないだろうなと。リアルのお金が動くので適当なこと言えないだろうし当たり前といえば当たり前かもしれませんが。
賭け方や舟券の買い方にかなりの選択肢があるのもわかりづらい要素の一端ではあるなと。一通り知ってからじゃないと動けないタイプのゲームはスマホゲー世代にはハードル高いんじゃないですかね。僕は情報ゼロのところからガンガン調べて事例を把握してく感覚が好きなタイプのオタクなので、よっしゃ攻略したるでえといろんなことを知ってく過程はかなり楽しめました。
他には指定席券で入れるエリアは本当綺麗だし快適だったんですが、下の階でボートの疾走感を目の当たりにしたとき、これは絶対下で見たほうがいいなと思いました。とんでもない速さで走るので爆音のエンジンが迫力あってよいです。

しかし普段の行動範囲からするとあんま近場でもないし駅も近くないし、行こうと思わない限り本当に行かない位置の文化だなと。
正直若い世代や知らん人に対してあまりに開いてなさすぎるなと思うので、このままゆるやかに消え行く文化なのかもしれないとも思いつつ、機会こそないもののまた行きたいなとうっすら思ってるところです。
…絶対また行くぞ!ってなってないのは普通に負けまくったからだろうなー。言うて賭け事ですんでね。この人生自体がギャンブルみたいなもんなんで。ここで運なんか使ってたまるもんかつってな。
でも夏に行ったのは思い出の一つに昇華できて最高オブ最高でした。冬とかじゃこうはいかんね。有明氏はまた遊びましょう!だいたいこんな感じでこの夏は行ったことないところにガンガン行きます!よろしくお願いいたします。

*1:この女子高生と後ろのパッツンジト目は同棲してて、ジト目のほうは女子高生にバレないようにこっそりタバコ吸ってるから実はそんなに嫌そうじゃないし200点、みたいなやつです

*2:舟券はどこのレースのものでもやってれば購入が可能みたい