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阿佐ヶ谷chillout

何かにハマったら書きます

ドラゴンボールを読み返した

 

ハマった程ではない。久しぶりに読み返して(おそらく人生で二回目)、思う所があったので書いていく。

 

 


■読んだきっかけ

d.hatena.ne.jp

世間では評判の悪いブウ編を再考しているこの記事を読んでちょっと興味が出たのが直接のきっかけ。
ドラゴンボールは世代的には小学生の時に読んでてもおかしくない歳なんだけど、クラス内の人間関係とか、親に漫画を買ってもらえなかった時期とかの兼ね合いで連載〜アニメ放送当時はハマらず。初見はたぶん6年くらい前に友達の家で完全版を一気読みで。
最近はジャンプ+の復刻連載でブウ編はずっと読んでて(未だ完結せず)、復活の「F」の時のキャンペーンでフリーザ編のカラー版は読み返したという感じ。
アニメは映画を何作か見た覚えがあるけどずっと小さい頃なので本当にうろ覚え。
改めて読み返して思った事は以下。

 


■前半(ピッコロ大魔王編まで)が超面白い
初見の頃は「サイヤ人編からが本番」だと思って読んでた節があって、ファンタジー感を受け付けずかなり適当に斜め読みしてただけだった記憶がある。
今回最初からゆっくり読んでいくと、完全版で言う13巻、有名な「もうちっとだけ続くんじゃ」までのピッコロ大魔王編がすごく面白い。
ドラゴンボールを巡る冒険の中で、無知な子供でしかなかった孫悟空の成長の物語。

 

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上記した記事にもあったけど、亀仙流の修行を始める時の導入のこのセリフ。これを反芻しながら読んでいくと、悟空の成長ぶりがよくわかる。
最終的にはこの言葉のとおり、友や師匠の仇を討つという以上に、宿敵であるピッコロ大魔王に対して「復活してこようと何度でも止める」と言い切る大器へと悟空は育つ。
「最終回じゃないぞよ」って言うけど、頭身が上がる成長とともに成長したチチを出して伏線回収、ピッコロ最終戦でそれまで天下一武道会でずっと優勝を逃し続けた悟空がやっと優勝するという伏線回収、「たった一個のドラゴンボールからすべてが始まりそして世を守ったのです」の見開きベージのクライマックス感、もう本当に完全にここで一つの物語が完結してるんですよね。

 

まあでもこれを「続かなくてよかった」って言い切るのはさすがに乱暴すぎるよね。せっかく続いたわけだし…
思うにピッコロ大魔王編までとサイヤ人編以降は「テーマが違う」んだと思う。ピッコロ大魔王編までは悟空の人間的成長。フリーザ戦以降は悟空の「戦士としての成長」を描いている。
で、こういう感じの「同タイトル内でのテーマの変更」って多かれ少なかれあるとは思うんだけど、それが顕著な所で言うと自分の中で忘れられないのが仮面ライダー響鬼

 

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観てない人に簡単に解説すると、響鬼は前半での視聴率低迷とか売上不振とかの影響で(公表はされてないから推測されるのみ)、番組の途中でプロデューサーが代わり、その節目の29話がかなり最終回っぽく作られてる上、30話以降はOPもEDも変わって、脚本も変わって話の軸も別の所に置かれて…と大きな変化があった。
これによって響鬼を「すごい中途半端」「駄作」「無」と評価する人もいて結構賛否両論なんだけど、俺は初めて響鬼を観た時、ガラッと変わるよっていうのを友達から聞いた上でDVDで観たから、前半も後半もどっちも違うものとして観れて、でどっちも良かったという記憶がある。
具体的にどんなテーマを扱ってたかちゃんと思い出せないんだけど*1、とにかく響鬼が失敗作と感じなかったことだけは確か。
というか年代的な順番としてはドラゴンボールの方が圧倒的に先だし、仮面ライダー響鬼の現場でも「ドラゴンボールっぽくていいんじゃない?笑」みたいな話してたんじゃないかと思うよね。超今更だけど。
ザンキさんの最期で泣かない奴は男じゃないのでこれからは女装男子として生きて欲しい。

 


■描写的な矛盾は(ミスを除けば)そんなにない(気がした)
まあ世の中のエントリを読むと肯定意見よりも否定意見のほうが目につき記憶にも残るわけでして、結構言われてたなと思うのが「ドラゴンボールって結構適当だよ」って部分なんだけど、読み終えてから検索して矛盾点とか出したけど、まあどれも作画ミスとかって事で処理していいんじゃないかなと。
っていうのもピッコロ以前とサイヤ人以降で全然別物になったって前提で考えればの話になるとは思うが。

サイヤ人のしっぽはどこ行ったのか
ドラゴンボールの生き返らせる力って結局どんなもんなのか

しかしこのあたりは強引に解釈をしようとしても結構きつい。
でも別に読んでて超気になるというレベルでもないのは、子供の頃のうろ覚えの記憶によってもうそういうもんだって刷り込まれてるからかもしれない。

 


ドラゴンボールは勧善懲悪部分がそんなにない
これは亀仙流の教え=悟空が戦う理由がそもそも「悪いやつを倒して終了」ではないからというのもあるんだけど、気持ちよく敵を倒しておしまいという戦いは原作だと実際あんまりなかった。

・ピッコロ大魔王→許されて味方サイドに
ラディッツ戦での共闘〜悟飯の成長を見守るまでの流れはマジで最高でしたけどね。フリーザ編は「今まで一度も本気で怒ることのなかった悟空が一線を超える」がテーマにあったのでしょうがないけど、ブチ切れた悟飯の魔閃光にもっと威力あってもよかったと思う。2800…
フリーザ→強かったけど遺恨が残る最期、あとすぐ復活して小物に
復活のFまだ観てないんで挽回してくれてるといいなと思う。
・セル→必死過ぎる
自爆からの復活したセルを悟飯が倒すところがおそらくドラゴンボール唯一の勧善懲悪部分なんだけども、自爆したのに核が残ってるみたいな流れ自体がちょっと無理矢理すぎるかなと思って未だにモヤモヤしてる。セル編終盤をどう受け取るかでドラゴンボールの評価は変わる。
・ブウ→生まれ変わったのち許される
ブウ編がドラゴンボールという物語におけるいろんな必要悪を背負ってるっていうのは前述した記事でいっぱい言ってるのでいろんなことがしょうがない。

ツイートの通りドラゴンボールを読み出す前後は結構いろんなことにムシャクシャしてたんだけど、読んでもあんまりスッキリしない理由を考えてたら思い当たった。

 


■悟空に父性を本当に感じられなくてつらい
これも前述した記事の中に書いてあることで、ちょっと意識しながら読んでたけど大体言ってたとおりだった。
悟飯はピッコロさんの方を遥かに尊敬してる…という感じでもないけども、悟空に対しては直接の手ほどきを受けるのも遅かったし、常に敬語なのもあって、悟空の戦闘能力の高さに対して畏怖にも近い尊敬をしているみたいな風に見える。
個人的には、セルゲームの時に悟飯が一方的にボコられるのを諦観する悟空にピッコロさんが物申すシーンよりも、ブウ編のフュージョンを教わってるときの悟天の気持ちを考えると泣きそうになる。

生まれて始めて会ったお父さんがこの世に一日しか居られないのにブウが現れて世界の命運がどうのこうので怒られる悟天マジでかわいそう。悟空一家のふれあいってアニメ映画版で補完されてたりするのかなーー。
フリーザ編以降は悟空が戦うシーンばっかりだし、戦い終わっても修行別れ・死に別れが多くて家族を大事にしてるシーンがなくて、むしろ未来トランクスがやられた時にキレたりしてたベジータの方が遥かに人間らしく見える。

ドラゴンボールの話をする上で悟空以上に大切なのがピッコロさんとベジータだけど、神様やナメック星人の設定に振り回される事の多かったピッコロに比べると、ベジータの活躍は心に残った。

スーパーサイヤ人を目指しセルを超えるための修行、カカロットとの決着、それらの中で一貫して自分が「納得する」ことを優先しつづけて、最終的に全て納得した上で「お前がナンバーワンだ」って高いプライドから脱却したベジータは改めて男として尊敬できるなと思う。愛妻家だし…
周囲との協調性ゼロだし身勝手だし女性からするとあんまりスッキリしないキャラかもしれないけど。


■シコれる
18号について書いてたら長くなったから全部消した。


そんな所です。

 

 

www.dragonball-multiverse.com

海外で連載されてるドラゴンボールの二次創作で、漫画版をベースにした後日談。これがすごい出来よくて面白いので、これを紹介したくて今回記事書いたという感じさえある。
歴史の分岐点の中で異なる展開をした並行宇宙の登場人物たちが一堂に会して戦うトーナメント。フリーザが勝ち生き残ったパターンの宇宙とか、セルが生き残った宇宙とか。
ブウの体内でポタラ合体が解けずベジットのままになった宇宙だと、サイヤ人の遺伝子がメッチャ濃いのでその後生まれたブラが超強いっていう設定がすごい良い。かわいいし。
あくまで漫画原作のその後であってGTの展開を一切踏まえてないところがいい*2

代わりにアニメ映画のキャラや設定は結構出てくるのでその辺抑えるためだけに映画借りて観ようかなと思ってるくらいは面白い。まだ全然完結してないけどスタッフも多いし、毎週2ページずつくらい必ず更新されるので、ある程度たまったところで定期的に最初から読み返すスタイルで。

 

www.toei-anim.co.jp

時期合わせたとかなんかのステマとかそういうの全然ないんだけど、7月一週からアニメで鳥山明脚本のアニメ完全新シリーズやるみたい。流石にタイムリー過ぎる。誰からもお金もらってないです。
復活のFは見てないけど「神と神」は見たので結構楽しみ。「神と神」の時系列ならウーブ出てくる前だしGT観なくてもどんどん大丈夫になるな。しかしこの悟空のポーズはなんだ…

*1:確かどこかの感想サイトで響鬼におけるマッチョイズムに関する文章があってそれに大きく同意していた記憶があって、ブックマークを漁ったがどうやらジオシティーズごと消滅したっぽい

*2:俺がGT見るの面倒くさがってるのも大きい