銭湯にハマった
敬愛する銭湯神ヨッピーさんの記事を読んでいて「俺も銭湯行こ^^」ってなったので行ってきてみた。
ヨッピーさんが週五で行ってるつってたから、俺もとりあえず週五で行ってみた。
■一日目月曜日 - 阿佐ヶ谷天徳泉
この日は夜に友達の家でスプラトゥーンをはじめてやらせてもらって、その帰りに急に銭湯行ってみようと思い立ち、地元・阿佐ヶ谷の銭湯を東京銭湯マップで探す。
ヨッピーさんがインタビュー記事で言ってたこのサイト、本気で都内の銭湯のポータルサイトみたいな感じに機能してて超便利。ゲームのwikiとか目じゃない程の情報量。記事とか読んでても面白い。
で、決めたのは天徳泉。
なんだかよくわからないが波動水という高価な水をふんだんに使用しているのが売りらしい。
周囲にある他の銭湯に比べて月曜定休でないのと、毎日深夜2時まで営業してるのがありがたい。
ヨッピーさんの言ってたとおりさっそく湯船と水風呂との交互浴を…と思ったらなんだこれ!!
湯船超暑い!!!
体感で44度以上あるんじゃないかこれ、完全に煮える直前のやつ!!
もう水風呂に入ることさえしんどく感じてるのに湯船に入るのもままならないとかこれは完全にやっちゃったやつなんじゃないの…と思いながら初めて水風呂に入る。
当然冷たい。
もう太字にする必要ないくらい冷たくて、でまた湯船に入ると痛い!!タマキンがピリッってする!!!これ大丈夫!?!?
あっでも一瞬だった…熱い…水風呂入ろ…冷たい…
といった感じで入ってる間、「熱い」と「冷たい」と「痛い」以外の事が全く考えられなくなって、なんだかんだで5周くらい交互浴をした。
時計見ると気がつけば風呂場に入った時間から1時間以上経ってて、え時間経つの早ない!?ってくらい夢中になってた。
ここの水風呂は湯船とは別の、後から外付けしたような木製の浴槽に水が貼ってあって、ちょっと狭めで一人が浮かぶともう一人入れないくらいのサイズなんだけど、浸かってる間の心穏やかな感じが仮面ライダー剣の橘さんのもずくの気分だった。
出た後は歩いて帰って、途中だったPSのデジモンワールドデジタルカードアリーナを進めてたんだけど、身体がずっと汗かかない程度にぽかぽかと暖かくて、とてつもない眠気に襲われてコントローラ握ったまま一時間半くらい椅子で寝落ちてた。ただでさえいい寝付きがさらによく…
■二日目火曜日 - 阿佐ヶ谷玉の湯
この日もちょっと遅目に帰宅して、タオル取りに一旦家に帰った後チャリ漕いで阿佐ヶ谷駅近くの玉の湯にGO。
天徳泉の熱い湯も存外によかったけど、熱すぎないお湯に入るのも期待したいところ…。
湯船はジェットバスが2つにビリリと来るあの電気風呂、そしてぬるめの薬湯。
水風呂は天徳泉よりも広く、3人くらいいっぺんに入れそう。なんか後で他の銭湯の感想ブログ調べたら水風呂にはなかなか無いくらい広さみたい。
湯船は42度くらいで昨日の天徳泉よりは低いけど十分あったまる温度。広めの水風呂に勢い良く入ったり、冷やした身体のまま電気風呂に入ってビリビリが当社比2倍だ!!って楽しむこと1時間、今日も交互に5周ほど。
湯船の温度に種類があるとすごい楽しいな〜と思った。
帰り道にちょうどSEIYUに寄れる位置関係だったので、鶏肉とか豆腐とかを買い込んで帰宅。このルートすごいよさそう。
■三日目水曜日 - 上野寿湯
この日は阿佐ヶ谷じゃないとこの銭湯に入ってみようかと思って、場所は決めないままにバスタオルと身体洗うタオルを普段の荷物に加えて外出。
で諸用で秋葉原に行くことになったので、ヨッピーさんのオススメの銭湯が上野にあった事を思い出して行ってみる事にする。
@_doublebind 水風呂が露天なんですけど、たぶん井戸水使ってて水がなんか自然の良い香りがするのでそこんとこも意識してください
— ヨッピー (@yoppymodel) 2015, 6月 3
寿湯に行く事をツイートしたらヨッピーさんからリプライが!!!これは期待大やな…
そんな銭湯神オススメの寿湯。
ジェットバスつきの湯船、熱めの薬湯、若干ぬるめの露天と三種類の湯船と、露天の水風呂と洞窟水風呂の二種類の水風呂がある。今回は使わなかったけどサウナも二種類。
特に水風呂の洞窟水風呂っていうのが本当に良くて、もう思い出しながら書いてるだけでもまた入りたくなってくるくらいなんだけど、露天風呂の横を通って奥まったところにある洞穴のようなしつらえの水風呂で、露天の方にあるもう一つの水風呂に比べてまず匂いが違う。自然の匂いってこれか!ってなる。なんかすごくきれいな川の水とかを思い出すような感覚。
でマイナスイオンがたまってるせいか、暗めに絞られたライトも相まって異様にリラックスできる。橘さんももずくに浸かってる間こんな気持ちだったのかな…というほどに心安らか。
この日家でやることちょっとあって、まあ1時間くらいで帰ろうという気持ちだったんだけど、昨日思ったとおり湯船の温度に種類があるとあたたまる時の感覚が違ってて、ほんと何周でもできる。飽きない。なんだかんだで2時間近く入ってた。
久しぶりに露天風呂入ったんだけど、水風呂というものに交互浴という解答があったように、露天の良さに改めて気づいた。自然に汗が引いていく涼しさが露天の魅力だね。
横に長い露天風呂に並んだ椅子で談笑してるおじさんたちを見てると心が和む。
寿湯さんはお風呂以外でもサービスがほんとすごくて、番台で携帯預けると充電してくれる(しかも型落ちしたiPhone4のケーブルがしっかりある)し、阿佐ヶ谷の銭湯では品切ればかりだった瓶のフルーツ牛乳がちゃんとあったし、牛乳どころか番台でビールも買えて、子ども向けの駄菓子に加えて「おつまみに」と焼き鳥や鯖の缶詰まで売ってる。しかも温めてもらえるらしい!やばすぎる〜
帰ってやることがあったのでビールで一杯まではやらなかったけど、次は人誘ってゆっくり一杯やりたいところ。
店出てすぐ右に続く道の先、ビルとビルの間に煌々と輝くスカイツリーが見えた。また来ようと思った。
■四日目木曜日 - 阿佐ヶ谷平和湯
高円寺のコンビニでバイトする日で、家までの帰り道の間にすこし迂回すると一箇所寄れそうな銭湯があったのでそこに行くことに。
LEDのカンバンと自販機の明かりの間を通り抜けて入っていくと入り口。
高齢のおばあちゃんにお金を払って入ると…あれ?水風呂がない!?!?!?うそやん!!
何度探してもジェットバス湯船と薬湯の2つのみ、水風呂ってあらゆる銭湯にあるものだと思ったけど違うのか…これは本当にショックだった。
しかたなくアロエの薬湯で半身浴っぽいことをしてみるも、暇だし、どうしても水シャワーを浴びる気にはならなかったので適当に200まで数えて出ることに。
温まったまま冷やさずなので汗がめっちゃ噴き出るし、ポカリ飲みながら扇風機を独り占めするのもなかなかに夏っぽさがあったけど、やっぱり水風呂…水風呂に入りたかったな〜…
このあと帰ったがなかなか眠くならず、うまく寝付けないまま朝になっていった。つらい…水風呂…
■五日目金曜日 - 阿佐ヶ谷玉の湯
前日からこの日は外出して銀座とかをぐるっと回ることが決まっていたので、銀座線に乗って銭湯神オススメの南青山の清水湯に行くか、それとも中目黒に用事があったので、オモコロの記事で銭湯神の入ってたオススメの光明泉に入るか…どちらにしても昨日のリベンジを果たしたいな、という感じだった。
しかし各地の展示を見て回ってるうちに、傘を持たぬまま雨に降られてビショビショになったのもあり体力がゼロに。
最後に寄ったウエダハジメEND展(http://www.gift-gift.jp/event/201503_uedahajime_ten.html)の会場が四谷三丁目のあたりなので、その近くの銭湯を一旦東京銭湯マップで検索してみる。
割とすぐ近くにあるにはあったのだが、今日という今日は水風呂に入るという気持ちだったので、裏目のないように「水風呂」の有無にチェックを入れて再検索。
そしたら近くに全然マークが出てこない!案の定会場近くの銭湯は水風呂がないタイプの銭湯だったようだ…。新宿区で水風呂のある銭湯は大久保のあたりに集まっているらしい。
大きく移動するにはもはや体力の限界、そしてこの後友達が家に来る流れだったので移動時間を極力使わず水風呂に入れる所…ということで、結局阿佐ヶ谷玉の湯に行くことに。
玉の湯に着くとびしょ濡れの俺を見て番台のおばちゃんが「あそこに刺さってる傘使っていいからね」って言ってくれた…人情の街阿佐ヶ谷…
この日は久しぶりの雨で、前日までいい陽気が続いていたのもあり体感とても寒い日だったので、冷え切った身体に湯船が染み渡った…
ここをホームにしよう…そう心に誓った日になった。
■銭湯に行ってみてわかったこと
・使用料は一律大人460円
都内は全部統一されてるみたい。十回分の回数券が4200円で購入できて、これは都内全店舗で使える。ほんとに喫茶店のコーヒーより安い。
瓶のコーヒー牛乳は130円なので足すと590円、スタバのフラペチーノより安い。
・シャンプーとボディーソープは無料で借りれる所ばかり
少なくとも俺が一週間で行った4店舗はそうだった。番台のところに使いきりの袋のやつがあるか、風呂場にボトルであるかの2パターン。
一回だけ番台で買ってみたんだけど、プラスチックの小さいボトルに入ったものがシャンプーとボディーソープ両方セットで70円だった。
ちなみにタオルセットは場所によってまちまち。50〜200くらい。借りれるタオルがでかかったり小さかったりすると思う。
・サウナは基本的にどこにでもある
追加料金は200円くらいかかるが、サウナがないところにはまだ行ってない。今どき生き残ってる所はサウナで頑張ったとこだけなのかも。
・水風呂はないところがある(重要)
これ。しっかり調べていきましょう。
・交互浴はあらゆる悩みに効く(重要)
ヨッピーさんの言ってたことは大体本当だと思った。
まず疲れがかなり取れる。金曜日に交互浴した時は前日寝不足&銀座から歩き倒しまくりだったのに、風呂から出た直後は身体が明確に軽くなってた。火曜日の玉の湯帰りも、SEIYUに寄ったのち家に帰って洗い物とか掃除とか軽くして…、帰ってから家事ができるくらいには体力と気力が回復してるのを感じた。
肩こりとかは普段からあんまりならないのでなんとも言えないけど、とりあえず一週間でこることはなかった。
あと精神的にもリセットかかなりできると思った。ていうか水風呂入ってるときって、もう「冷たい」以外の事が何も考えられない。家帰ってからアレやらなきゃコレやらなきゃって考えが全部吹き飛ぶ。その後温まってるときも勿論「暖かい」以外の事が何も考えられなくなるので、交互浴なんてやってるともうあらゆる悩みがどうでもよくなる。現実逃避としてかなり有効だと思う。誇張なしに。
昔数年部屋に引きこもってた時期があるんだけど、その時代の自分に何か言うとしたら「頑張れ」じゃなくて「銭湯行け」って言いたい。いやたまに行ってた気がするから、「水風呂に入れ」かな…。
・やたら話しかけてくるおじさんとか強面のおじさんとかはあんまりいない
そもそも銭湯=お風呂=日常の営みなので、ヤバイ人とか風呂がない人が入りに来る所っていうよりもっと現代人の営みの一つになってる。つまり一人で静かに黙々と入るか、友達とワイワイ入るかのどっちかしか基本的にはないってこと。
話しかけてくるタイプのおじさんは、寿湯に行った時に遭遇したんだけどすごい気さくなおじさんで、聞いてないのに「もう70年くらい寿湯に入ってる」って言ってたし寿湯への熱烈な愛がとても伝わってきた。
強面のおじさんは…まあ刺青してる人はいたけど、YAKUZAの方のホリモンってよりは「突っ張った若者のタトゥー」みたいな人の方が多かった気がする。それも一人いるかいないかくらいだし、まあ何も気はならなかった。
銭湯、安全です。
昔、beatmaniaIIDXっていうゲーセンのアーケードゲームにハマってた頃、いろんな街のゲームセンターに行ってさまざまな筐体でプレイするのがすごく好きで、そのためだけに大阪まで一人で夜行バスで行ったこともあるんだけど、本質的には俺は街歩きがしたかったんだと思う。
銭湯ってその街の住宅街に根付いてるもんなので街歩きのテーマにはピッタリだし、独特の大きな建物とその景観だけでワクワクする。
で公衆の建物なので、その建築の中に合法的に入れるわけです。場所によっては古びた写真とか、何年も前のポスターとかが貼ってあったりするのもあって、昭和後期〜平成初期くらいの感覚が未だに味わえるっていうのがすごい良いなと。
逆にお風呂自体に関してはぶっちゃけどこも同じというか、水風呂に入ることが前提だと湯船がどんなに熱くても別にあんまり関係ないし、寿湯くらい本当に力を入れてるやばいところでない限りは、街のお風呂ってあんまり変わらないような気はしてる。
要するにこれを読んでる人に薦めたいのは「銭湯めぐり」じゃなくて「交互浴」なんです、ということ。
俺は飽き性なのであんまり同じとこばかり行くと多分飽きちゃうと思うので、性格をケアするためにも明確に銭湯めぐりいいですよって部分が何か見つかるまでは銭湯めぐりしようかなと思います。…水風呂あるとこ限定にはなると思いますけど。
■参考記事など
今回の発端になったヨッピーさんの記事。
銭湯に行かない理由が全然わからない | ヨッピーのブログ(仮)
2013年の記事。オモトピアの記事の叩き台のような感じ。
「ヨッピーにハマった」記事はいずれ別途に書こうと思います。
ヨッピーさんがnanapiで一日社員として働いてきた時に仕事として書いてた記事だったと思う。この記事自体は全然バズってないけど、ページ上部に同カテゴリ記事として銭湯やスパ系の記事が表示されてる。時間のある時に読む。
ヨッピーさんのフォロワーで交互浴のレポート記事。行ったのどこの銭湯なんだろう?横尾忠則のポスター見たい。
マップも含め東京の銭湯のあらゆる情報が載ってるサイト。情報量すごい。広報がクソでお馴染みのコードオブジョーカーの6000000倍はすごい。
銭湯って文化としてこれを残していこう、広めていこうっていう気概がとても感じられるのがいい。ゲーセン文化とかみんな悲観的な記事とかツイートばっかりだもんね。それはまた別の話か。
阿佐ヶ谷の銭湯めぐりとか、銭湯紹介するイラスト仕事とか、そういう感じのブログ。普段俺がやってるのグラフィックデザインなので結構近いとこで銭湯めぐりしてる人おるんやなと思って見てた。
久住昌之原案の銭湯漫画ってだけでわかる人にはヤバイってなるやつ。一巻でたばっかりなので読みましたけど面白かった、しっかり寿湯が出てくるのがよい。折角だし聖地巡りしてこようと思います。
これも銭湯の漫画、らしい。漫画ガチ勢の友達に教えてもらったので近いうちに読む(全然売っておらず)。銭湯出てくる漫画ってのの湯を除くとテルマエ・ロマエと少女ファイト(主人公の大石練の実家が銭湯)くらいしか知らんので創作に出てくる銭湯情報お待ちしています。
調べてたら検定試験がありました。ご当地系の検定なのかな?やってるうちに取っておきたい気もする。